86歳老いる雑感( 218)  輪島功一「人生の宝はファンと共有する記憶、そして妻」

 今朝の産経新聞「話の肖像画」は、プロボクシング元世界王者輪島功一(78)の生き様の記録、30回が締められた。

 輪島功一さんの往年の試合は、「蛙飛び」など当時テレビで手に汗を握って応援して観戦したものである。

 締めくくりの記事は、今日まで歩んだ人生を振り返って、「人生の宝はファンと共有する記憶、そして妻」であったとある。とても共感を覚える内容であった。

 そこには、ファンの期待に応えて「やれることをやり遂げた」.自負と満足感がある。「ファンと共有する記憶」は、「ボクシングを通しての世界王者としての責務」と読み替えることができる。

 また、人生の伴侶たる妻と共に築いたことへの妻への感謝と夫婦愛を見ることができる。人生において、自ら選んだ仕事・責務と伴侶・妻の存在は大きい。

 長い人生において、職業の貴賎や財産の多寡など問題ではないように思う。顧みて、「やれること・やるべきことをやり遂げた」という、自分の歩んできた人生に誇りと満足感を覚えるかどうかである。

 その時、時代ごとにもっとやっておけばよかったといつまでも心に残ることや反省と痛恨の思いがなければ、それを良しとすればよい。

 人生は波瀾万丈である。さまざまなさざなみがあるものである。歩む人生は各人各様である。大筋において、「やれること・やるべきことをやった」と毎年大晦日に思えれば万々歳ではなかろうか。

 産経新聞の「話の肖像画」は、毎回素晴らしい企画記事て人の心をを温かくして入れる。

産経新聞 令和3年12月31日  話の肖像画

プロボクシング元世界王者 輪島功一(78)

「人生の宝はファンと共有する記憶、そして妻」

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