86歳老いる雑感( 217) やるべきことをやれた一年であったか

 年の瀬を迎えて一年を振り返っててみた。86歳の人生において、今年一年やるべきことをやり遂げたであろうかと自省してみた。自問自答は私的なことではなく与えられた責務についてである。

 皆さんから課された責務は、地域のシニアクラブ会長であった。10年間にわたって会長として、やるべきことをやり遂げたかが問われる。

 会員の皆さんの評価は、退任してから自然に決まってくるものである。自分なりに全力投球して、シカニアクラブの役割を積極的に捉えて活動してきたので、全く悔いることはない。やるべきことをやったという自負と満足感である。

 会長に就任した当時、わが国の少子高齢化に伴い、シニアクラブの役割が大きく変わろうとしていた。従前は、おじいさんおばあさんか、月に一回集まって、おしゃべりをする老人会であった。

 これを抜本的に方向転換して、お話・説教方式の内容から、積極的に身体を動かす活動によって、歳と共に減退する心身を未然防止する内容に全面的に方向転換することであった。

 高齢化社会の到来に対応して、おしゃべり中心の寄り合いから、心身のフレイル(虚弱)を防止する諸活動を主体に取り入れることにしたのである。

 その後、期せずして、浜松市のロコモーシ・トレーニングの施策が始まったので、シニアクラブの活動に積極的に導入して、本来の活動と一体化し、週に3回、月の半分程度活動できる体制を整え、諸活動は一段と充実することができた。

 近時は、コロナ禍に直面したが、三密を避けながら最大限の対処策を実行しながら、諸活動を円滑に運営実施することに努めた。

 役員および会員の皆さんの協力支援の賜物である。約10年間にわたり会長として先頭に立って、誠心誠意その職務に専念してきたが、いよいよ最終となった。

 至らないことが多かったが、やるべきことをやった自負と満足感がある。残された3ヶ月、最後の締めくくりをしっかりとやりたいと思っている。