86歳老いる雑感( 185) 86歳になっての感想

 満86歳となった。70代で心臓の心房粗動、腎臓と膀胱がんを患ったが何とか生き延びた。歳を重ねるにつれ体力面では年相応になりつつあるが、幸い毎日元気に過ごしている。

 3年前には両親の歳を超えた。普通に日常生活を過ごし、他人の助力や介護を要せず自分のことは自分でできることが一番嬉しい事である。

 多くの同年配者が旅立ったり、介護を受ける現状からすると、こうしてブログを綴ることもできるから幸運というしかない。

 今日は妻が大好物のおはぎを作って誕生日を祝ってくれた。ぼた餅やおはぎは大好物中の好物である。頬張ると自然に頬が緩るみ笑みが生まれる。

 この頃は時の過ぎるのが早く感じられる。「光陰矢の如し」の言葉が、わかる年代となった。1日が過ぎるのも早く感じる。時は待ってくれない。

 自分の信念に従って、思い切りやりたいことがやれる時間は少なくなった。自分でやれることは限られている。皆さんから与えられたシニアクラブの仕事を力の限りやり遂げるだけである。無事に後継者に引き継ぐのが今年の大きな仕事となった。

 最後の仕事として、地域社会の高齢者集団の活動の中心となって働けたことは恵まれていた。長年の自衛隊勤務等の知識と経験を生かせる職務であったからである。やるべきことをかなりやれたのも、すべて皆さんのご理解とご協力支援のおかげである。

 人生は有限である。来年になれば、他人に迷惑をかけず、静かに過ごす日々がやってくるであろう。

 そのためには元気であること、病気で寝込まないことであるが、毎日を自分の身体を動かし、自分の頭で考えて行動すること、三度の食事をしっかりと食べること、趣味を続けて楽しむこと、妻との時間を大切にすること、社会のことに関心を持ち続けること、シニアの集まりに参加してみんながやることを一緒にやることに努めたいと思っている。

 「もう歳だから」と、今までやってきたことを止めないで、できる限り続けることにします。

 長年多くの方を見てきて言えることは、急速な老化は「もう歳だから」と全てを止めて家で「テレビの子守り」始めた時から進化することである。心したい事柄である。