神原町シニアクラブ(神原会)(207) 諸活動の設営はそれぞれが主催者・主役・実施者である

 1   シニアクラブの運営で気をつけていること

  歳を重ねるにつれて、「稲穂の如し」となる一方、時として頑固お爺さん、お婆さんになることもある。

   シニアクラブを運営して特に気をつけていることは、どんなことでも平等に取り扱うということと、もう一つは手助けすることはあっても先生役にならない、先生役はいらないということである。また、お説教はしない、みんなひとりの人格として接するということである。

2    老いたりといえども人生の勝者である

    シニアクラブの活動に参加する者は、一般的に自分のことは自分でできる方である。今更人生のなんたるかを教示することなど野暮である。一家の親父、主婦として家族を立派に養い、育てあげた人たちである。各人がそれぞれの立場で人生の酸いも甘いも十二分に経験してきた者である。

   老いたりといえども、人生の勝者である。親として、父親、母親としての務めを果たした内なる誇りや満足感の持ち主である。

    シニアクラブの諸活動は、各人が主催者であり、主役であり、実施者であるとの共通の考えを持つことが必要不可欠ではなかろうか。

3   日常的な運営でうまくいっている事例

みんなが主催者・主役・実施者である。

    2年前からシニアクラブの活動で予想以上に成功定着しうまくいっている事例を紹介しよう。

    当シニアクラブでは、週3回のロコモと一体化した活動を実施している。月曜会、水曜会及び金曜会である。グラウンドゴルフ、輪投げ、吹き矢、カラオケ、脳トレ数独などを取り入れて元気に生き生きとした毎日を過ごすことを目指しています。

    従前は役員が活動時間前にきて、事前に全て用具の配置など会場の設営準備をしてきたが、発想を転換して、思い切って、参加全員が揃い、定刻になってから、会長の「始めましょう」の発声で全員で会場の設営を行うことにしました。  

    お客様ではなく、一人一人が主催者であり、主役であり、実施者であるとの考え方に切り替えたわけです。また、準備行動をすることは健康につながり、参加意識を高めることになります。

     最初は役員の主導のもとに行いましたが、次第に慣れて、今は開始の合図で全員が動き、会場設営は3〜5分以内で完了するようになりました。回を重ねるにつれて椀力のあるものは重いものを、椀力の弱い方は軽いものと自然に役割分担が決まってきます。重い机の運搬・脚の開閉・配置など怪我の恐れのあるものは男性組が担当しています。終了後の用具等の後片付けも同様です。あっという間に所定の箇所に収納します。

 今ではそれが当たり前となり、各人が自主的に自分の役割を決めて自動的に準備がができ上がります。 諸活動の設営はそれぞれが主催者・主役・実施者であるとの発想は良い成果を上げることができました。