がんとの闘い(61) がんの再発・転移と定期検査

 今日、病院において膀胱がんの6ケ月ごとの定期検査を受けた。今回は尿検査のみとなり中間報告では特に異常は認められなかった。

 思い起こせば、7年前の平成24(2012)年9月の血尿以来の長い道のりであった。2回の手術から5年半経過するも再発・転移がなく今日に至っている。6か月ごとの定期検査を受けているが、特別な変化もなく体調も良好である。

1.がん発病と治療の経過  
 膀胱がんの経過を見ると、次の通りであるが、手術後においては、日常的には普通の生活を継続しており、膀胱鏡等による検査によって注意深く経過観察を受けてきた。今回から尿検査のみとなった。
❶ 平成24(2012)年9月突然1日だけの血尿に驚き、結石の疑いで近くのかかりつけで治療を受けるも早い段階で総合病院を紹介され、同年12月入院検査の結果、左腎盂がんと診断された。平成25(2013)年3月「左腎尿管全摘除術」を受けたが、その後、膀胱内にがん再発が認められた。
❷  平成25(2013)年10月「膀胱腫瘍手術(経尿道的手術)」受けた。
❸ 平成26(2014)年3月第1回目の膀胱鏡検査等で異常なしが認められた。
❹ 膀胱がんの再発予防のため、「 BCG膀胱内注入療法」を受けることにし、26(2014)年5月~6月にかけて6回、1週間ごと膀胱内にBCGを注入した。
❺ 平成26(2014)年7月第2回目の膀胱鏡検査等を行い再発・転移など異常がないことが認められた。
❻ 平成26(2014)年10月、27(2015)年2月第4回目、27(2015)年8月第5回目、28年3月第6回目、28(2016)年9月第7回目、29(2017)年3月第8回目、29(2017)年9月第9回目、30(2018)年3月第10回目、30(2018)年9月11回目、31(2019)年3月、第12回目の検査で再発・転移がないことが認められた。
❼ 令和元年(2019)9月、第13回目の検査は尿検査のみとなった。次回も尿検査のみである。この間、特異状況が発生したら担当医へ報告することになっている。

2 がんについての所感
 毎日の新聞の訃報欄はもとより、身近にがんによる死亡が従前に比べると目に付くようになった。まったく年齢に関係なく、がんの病魔はやってくる。医学の進歩により適切な治療により回復する生存率は向上したとはいえ、なかなか厳しい現実がある。

 自分のがんについては、年齢的なこともあるであろうが、すべては自然体に考えている。もしがんが再発したときは自然の流れに任せるのみである。人間じたばたしても始まらない。おのれの運命に従い毅然として立ち向かい、受容するのみである。

 二度のがんを患い、「生かされた命」である。いつ何かあっても、毎日やるべことをやって過ごすことにしている。人生最後まで積極的に生きたいものである。そのことが結果的には自分自身を守ってくれるのではなかろうか。
 人間の身体は、強いようで弱いものだ。