われ89歳を生きる(338)   高齢期の身体の衰えは「脚」からくる

 今朝の新聞広告の中に、サプリメント(機能性表示食品)の大きな広告があり、「体の衰えは「脚」にくる」とあった。

 同じことではあるが、筆者流に表現すると「身体の衰えは脚からくる」と言いたいところである。

 高齢期になると、気力体力のほか脚力・視力・聴力・歯力などが次第に衰えてくる。脚・目・耳・歯など身体の部位と順番、低下の程度、時期は、それぞれ人によって異なるが必ずやってくる。

 少しでも生き生きと生きたい、活力を取り戻したい、少しでも低下するのを防止したい、不足するものを補完をしたいと薬やサプリメントなどを求めるようになる。

 毎食好き嫌いなく美味しくなんでも食べることに徹しているので、現在のところサプリメント的なものは一切食していないが、先のことはわからない。

 はっきりしていることは、高齢期においては、確実に身体部位や機能が歳を重ねるにつれて低下してくることだ。それは日常いろんな場面で自分で実感している。まだまだ大丈夫と思っていた脚も、膝の痛み、だるさ、歩行距離や速度が低下しつつある。

 脚の衰えは、段々と歩行を困難にし毎日の生活行動を狭め、身体機能をさらに低下させることになるので、何のとしても防ぎたいところである。

 地域社会のシニアクラブ活動を通じて、約20年間高齢者集団を見てきて、

「身体の衰えの始まりは脚から始まる」ことを多くの年長者の皆さんの状況を現認してきた。脚の衰えは、単に脚の衰えに止まらず、脚の衰えは全ての機能の衰え・低下に直結しているということである。

 こうしたことから、自分自身の毎日の生活において、脚の衰えをいかに防止するかに積極的に努めている。その防止策は他力ではなく自らの努力にあると思っている。自力で歩けるうちはなんとかなるとの思いからである。

 毎日朝夕に特別なことがない限り愚直に時間・距離、歩数など気にせず、習慣化して散歩に出かける理由がそこにある。散歩に自然を眺める楽しさを取り入れるために趣味の写真撮影を加えた。さらに運動を兼ねた奉仕活動も加えた。無理なくできる範囲でやっていきたい。