後期高齢者となると、身体のどこかにガタがくるものである。見かけは元気そうであっても、病気の一つや二つは抱えている。これが年寄りというものである。
老生は、70代の前半に心臓、がんと3回患った。普通ならくたばってあの世へ逝ってしまったであろう。今日、元気でいられるのは、僥倖というか幸運というものではなかろうか。自分なりに天命によって「生かされた命」をいただいていると受け止めている。
70代の時に腰痛で整形外科で治療を受けたことがある。また、近年は、パソコンに長く向かうと、肩が凝り痛くなるので、かかりつけの医者から湿布剤をいただいたりした。
腰痛も肩痛も治療を受けたり、湿布剤等を貼るとしばらくは心地よいが、その後は元の症状になってしまうことを繰り返した。
そこで、歳を取れば、当然のごとく身体の機能が低下し、あちこちが痛くなったりすることは当たり前と肯定して、自らの積極的な対処方法を実行する事にした。
最終的な長年の経験則から、大病後のホローアップ・定期検診、内臓疾患や骨折等の傷害を除いて、「高齢による機能低下」に関しては、医療にすべてを頼るのではなく、自分なりの対処策で防止することが最良の方策であると考えるようになった。
❶ 歩く能力維持は、毎日散歩することにあり
歳とともに脚力の低下、膝が弱くなってくる。歩行力、脚力の低下には、毎日朝晩朝夕の散歩によって、歩く能力を維持する事にした。これは効果てきめんであった。無理をしないで、できる限り長く継続するように努めている。
❷ 腰痛は、毎日の腹筋運動で未然に防止する
毎日定期的に腹筋運動をしていると、腰痛を防げることがわかった。調子が良いとついつい腹筋運動を怠けることがある。そうすると少し腰痛が始まることを感じるようになる。毎日少しで腹筋運動を続けていると好調である。
❸ 肩痛は、毎日斜め腕立て運動で未然防止する
歳と共に腕の筋力は衰えてきた。若いころのように水平の腕立ては避けることにして、30〜40度ぐらいの立ち姿勢で腕立て運動をすると効果的であることがわかった。
最近は、斜め腕立て運動に腹筋運動を加えることにした。この運動を続けていると肩痛も生じなくなった。長時間パソコンに向かった後はこの運動を時折取り入れることによって肩痛を予防できるようになった。
❹ 総括 弱くなった箇所を強くする
かって大横綱千代の富士が現役時代に肩の脱臼で苦労したが、逆療法で肩の筋力を鍛えることで脱臼を克服したと語ったことがある。
弱いところを労わりすぎるとさらに悪くなることがある。弱いところだからこそ少しでも補強して周りを強くして、腰痛、肩痛を未然防止する発想である。
歳を重ねる毎に体全体が弱くなってくる。他人や医療の助けに頼るだけではなく、自からが積極的に軽易な運動を毎日継続することによって、身体管理に努め、今後とも毎日を明るく、楽しく過ごしたいと思っている。