元自衛官の時想(138) 「大東亜戦争」について開戦日と呼称について

 今日は、昭和16年(1941年)12月8日大東亜戦争開戦の日である。80年前のことで、当時6歳であったから特に記憶にないが、4年後の昭和20年(1945年)8月15日の敗戦の日のことはしっかりと記憶している。

 高校を卒業して、陸上自衛隊、次いで航空自衛隊に入隊し、2等空士から順次、2等空曹となり、部内幹部候補生選抜試験に合格して、初級幹部の道を歩むようになってから、本格的かつ積極的に自ら戦史を学ぶようになった。

 この時から以降、日本の立場からの史観を堅持し、「大東亜戦争」は「大東亜戦争」とぶれることなく、称することにしている。米国の立場から「太平洋戦争」と称することはそれでよしとする。

 従って、中途半端な「先の大戦」とか米国史観に立った「太平洋戦争」という呼称は使わないことにしている。約60年近く、「大東亜戦争」は「大東亜戦争」と呼称し、今日に至っている。

 その理由は、時の内閣が正式に「大東亜戦争」と閣議命名したことによる。史実は戦争の善悪、功罪や主義主張などとは関係なく、事実は事実として認めることが大切であると考えるからである。史実をあるがまま受け入れ、わが国家・国民の誇りを失いたくないものである。

 期せずして、12月7日の産経新聞に下記の記事が掲載された。所論は全く自分の考えと同じであり、切り抜いて添付することにした。

産経新聞 令和3年12月7日 掲載オピニオン所論「「大東亜戦争」と呼ぼう」

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