85歳老いる雑感(103) 今年もこまめに身体を動かす・歩くこと

 令和3年(2021)を迎えて、今年の目標は、昨年以上に「こまめに身体を動かす」ことにした。簡単なようで実は難しい課題でもある。いつの間にやら己に負けてしまうからである。

 初心を守り通すことの難しさは、80余年の人生で嫌になるほど経験してきた。したがって「目標」とした。守れたら良し、気分が乗らず守れなかったらそれも良し、これではいけないと思い直したらまた続ける。この繰り返しで少しでも前に進めたら良しである。

 若い時代は、守ることにムキになったが、今や加齢に応じた生き方しかない。それを楽しくしながら続ける方法は、気負いせず、無理せずに、気張らずに、淡々と続けるには生活の中に動く機会をできる限り多く持つことで実行してきた。

 特別にウォーキングのためのウォーキングをするのではなく、趣味の写真を撮りながら散策する、シニアクラブの諸活動に積極的に参加し身体を動かすなど生活万端を知らず知らずに、身体を動かすことにつながっていくように努めている。

 言うなれば、自然体で目標に近づいていることになる。できれば良し、できなくても良しである。人間は天邪鬼である。自分に都合の良い適当な理由をつけて、すべてを正当化する。これも是認する。

 あまりムキになると目標は達成できない。毎日少しでも身体を動かせれば儲け物である。具体的な指標は、毎日の歩数ではなかろうか。スマートフォンの健康機能・歩数は好都合だ。携帯しているだけで歩数が分かり、前日との比較などが分かるので重宝している。

 高齢になればなるほど歩く、歩けるということがいかに大事かを痛感するようになった。身体を動かすうちの中で、歩くという動作が最も重要であると思う。歩く、歩けることが生活の質・クオリティを左右するからである。人間はこの世に生まれてからしばらくして、よちよちと歩くことができるようになり、人生の最後は歩けなくなって終える。

 今年も、毎日の生活において、「身体をできるだけこまめに動かす・歩くこと」とにつとめたい。その根底になるものは、目標を持って暮らすこと、常に意識して動くこと・歩くこと、毎日持続するには強固な意思と実行力がないとできないものだ。