令和2年浜松基地新年賀詞交歓会が1月15日夕、航空自衛隊浜松基地司令及び浜松防衛団体連合会長の共催で浜松基地南地区隊員食堂において開かれた。さすがに広い隊員食堂も420名余の参加者と関係隊員でいっぱいであった。
わたくしも車で基地を訪れ参加した。もっぱらウ-ロン茶で賀詞歓談を中心に過ごした。お祝酒の方は浜松基地の名の入った地元酒の小瓶1本をいただき、後日家で賞味することにした。
賀詞交歓会は、まず最初に、主催者の浜松基地司令加治屋秀昭空将補と浜松防衛団体連合会会長大須賀正孝氏の挨拶が行われた。
主催者挨拶で加治屋基地司令は、現下の国際情勢と航空自衛隊の対処について触れられ、浜松基地における部隊・学校の編成等について述べられ、基地隊員を代表して国家国民の負託にこたえるよう教育訓練に励む決意を表明された。
共催者の大須賀会長は、我が国における国際情勢と自衛隊の役割の重要性を強調され、浜松基地に対する強力な協力支援を表明された。
来賓の祝辞は、4名の国会議員が国家防衛、とりわけ航空自衛隊・浜松基地及び隊員の活動について感謝と激励の言葉を贈られた。
鈴木康友浜松市長及び影山剛士湖西市長は、本年の東京オリンピックにおけるそれぞれの市の役割と活動について述べられ、浜松基地及び隊員の益々の発展充実と活躍について強調された。その後、来賓の皆様が紹介された。
恒例の鏡開きは、主要来賓と浜松基地所在の航空教育集団司令官城殿保空将以下の将官が会場全員の「よいしょ」の掛け声で酒樽が開けられた。多くの方がマス杯で祝い酒を楽しまれた。
鏡割りの後は、浜松つばさ会会長松岡弘行氏が乾杯の音頭をとられ賀詞懇談が行われた。この間、暖かいトン汁がふるまわれ美味しくいただいた。
会の終わりは、隊友会浜松支部長新田満氏の音頭で万歳三唱を行いお開きとなり、会場出口において基地司令にご挨拶して浜松基地を後にした。
浜松基地も南地区の本部庁舎付近は、昭和における浜松基地創設時の司令部等庁舎や建物が撤去され、広い空間が展開し様変わりしていた。駐車場も食堂近くに設けられた。
【所感】
① 防衛団体連合会と新年賀詞交歓会
平成2年4月航空自衛隊を定年退官し、3年以降、毎年この新年賀詞交歓会に参加してきた。時代が変わっても浜松基地の四大行事の一つである。
平成8年10月、浜松防衛団体連合会の創設に関わった一人として、乾杯や締めの音頭をとったことなど、20数年が過ぎると令和の年のはじめは、感慨新たなるものがあった。
② 宇宙・サイバー・電磁波領域と軍事対処
令和元年版「防衛白書」を読み返している。わが国を取り巻く安全保障環境は、猛烈なスピードで厳しさと不確実性を増しつつある。
特に顕著な変化は、宇宙・サイバー・電磁波の領域の軍事利用の拡大に対する対処である。技術革新により、陸・海・空の他に宇宙の分野である。
自衛隊に期待される国家・国民の期待は昭和、平成の時代へと推移すると共に拡大化してきた。国家・国民から負託される使命と任務を、限られた人的資源・人的戦力でいかに有効に運用するかその行方を注目している。
身近な浜松基地でも、本年、警戒航空隊の団昇格改編、第1術科学校と第2術科学校の統合が行われる。
③ 防衛4団体の政策提言と実現
昨年11月隊友会・つばさ会・偕行社・水交会の「防衛4団体による令和元年度政策提言書」が発表された。これらは各会の自衛隊OBとしての知見を総合して作成されたものである。現職隊員の要望や心情を踏まえたものでもある。是非とも防衛政策に反映し、実現してもらいたいと思う。
④ 黙々と任務を遂行する部隊及び隊員への感謝
基地賀詞交歓会の運営にあたっては、多くの隊員が寒風の中で案内誘導、交通統制及び受付、コート類の預かりなど整斉と行われたのが特に印象に残った。また、会場内の接遇も適切であった。お世話になりました。ありがとうございました。
【写真で綴る浜松基地新年賀詞交歓会】
❶ 新年賀詞交換会の会場
❷ 主催者 浜松基地司令加治屋秀昭空将補と浜松防衛団体連合会会長大須賀正孝氏
〇 浜松基地司令 加治屋秀昭空将補
〇 浜松防衛団体連合会会長 大須賀正孝氏
❸ 来賓祝辞
〇 衆議院議員 塩谷 立氏
〇 衆議院議員 城内 実氏
〇 衆議院議員 宮沢博行氏
〇 湖西市長 影山剛士氏
❹ 乾杯の音頭 浜松つばさ会会長(元浜松基地司令)松岡弘行氏