80歳代以上になると体力気力から身体的機能が著しく低下してくる。自然の摂理というものであるが、この時期にフレイルになり易い。
待っていましたと訪れるのが、何事に対しても消極的になり、「できない、やらない」言い訳理由をつくりたくなることだ。言い訳理由を作ると自分の心を納得させた気分になり心も落ち着くからだ。だが、一度でも言い訳理由を付けて、諸事へ立ち向かうことを止めると際限がなくなるから厄介だ。
人間とは弱いものだ。病気になると肉親から看護されるといたくつくせりの行為に甘えることになる。本当に手助けを必要とする時であれば良いが、必要としなくなっても続けてもらいたくなる。これが人間の心というものである。
甘えの心が芽生えたら断ち切ることは困難となってくる。感謝しながらどこかで断ち切りたいと思ってもなかなかその決断がつかなくなるものだ。
甘えてくると人間の心は次第に弱くなってくるものだ。楽で気持ちも良い。その落とし穴にハマらないにはどうしたら良いか。そこから抜け出すにはどうしたら良いか。ここが高齢期人生の岐路ではなかろうか。
病気で入院しても、上げ膳据え膳を断ち切り自力で食事をする。リハビリには積極的に挑戦する。歳だからとやれることをやらなかったり、一日中テレビの子守りをすることを止めて、地域の諸活動に参加する。一事が万事、自分の体力、身体機能状況に応じて立ち向かうことが生活の質を高め老後の豊かな人生を送ることにつながるのではなかろうか。
何事にも「できない、やらない」言い訳理由を見つけないことが90歳代を過ごす自分への自戒の言葉である。