この度、平成年度「国民の自衛官」として、航空自衛隊第4航空団第11飛行隊(ブル―・インパルス)が顕彰された。そこで 第1期操縦学生が活躍したブル-インパルスの創設期について、「天翔ける群像 第1期操縦学生の軌跡」に記録されているので、紹介することにした。
浜松基地において、ブル-・インバルスが発足に至った経緯、第1期操縦学生の藤縄忠君、西村克重君,淡野徹君及び村田博生君がブル-・インバルスで活躍した当時の状況、昭和39年(1964年 )10月10日初めて東京の空に鮮やかに五輪のマ-ㇰを描いた当時のこと、後輩期の状況などが記録されている。
藤縄忠君の回想録など読み返すと彼らの探求心、研究心とチ-ムとしての猛訓練の様子が目に浮かぶようである。第1期生の中でも四君は極めて優秀であり、ブル-インパルスの創設期における活躍と功績は著しいものがあった。同期の大いなる誇りでもあった。すでに昇天された故淡野徹君のご冥福を祈ります。
❶ 「天翔ける群像 第1期操縦学生の軌跡」
「天翔ける群像 第1期操縦学生の軌跡」は、第1期操縦学生入隊50周年及び航空学生制度50周年を契機に、第1期操縦学生 徳田忠成君が編集責任者となり、企画・取材、執筆・編集したもので、航空自衛隊第1期操縦学生に関する第1級の資料である。
発行日は平成17年(2005年)8月31日、発行元は株式会社ジェスである。編集にあたっては、徳田君の呼びかけに対して多数の第1期操縦学生が回想記を寄稿した。
徳田君は、鳥取県立倉吉東高校出身、私と同じ高校であった。スクランブルの実任務、操縦教官の後、日本航空に入社し国際線のパイロット、査察パイロットとして活躍した。
振り返ると、徳田君が情熱と精魂を傾けて作り上げた「天翔ける群像 第1期操縦学生の軌跡」は素晴らしい内容であり、その労作に敬服するものである。
❷ 第1期操縦学生が活躍したブル-インパルスの創設期