神原町シニアクラブ(神原会)( 326) いかに「笑顔と笑いが生まれる活動」をするか

❶   笑顔と笑いが失われる現実

 介護施設など訪れて、どんなに介護設備が立派で充実したところでも、余りにも静かで笑顔と笑いが全く見られない場面をしばしば直面したり、見聞したことがある。これが高齢期の実態ではなかろうかと痛感したものです。

 このように高齢期に達すると、自宅であろうがどこであろうが、いつの間にやら「笑顔と笑いが失われた生活」になっていくのは止むを得ないことかもしれない。

❷  高齢期における笑顔と笑いは最大の課題

 介護施設であっても、独り住まいであっても、余生を送る最後の場所において、いかに笑顔と笑いが生まれるようにするかが最大の課題であるように感じでいるがどうであろうか。

 「笑顔と笑いが生まれる」と言うことは、「言うは易く行うが難し」で実に難解な課題である。テレビやビデオを視聴したり、ときには芸人の笑い話を聞くなどして笑いを取り戻すこともできるが、それは他力で生まれるものであり、ないよりはマシの次善の策でしかない。

❸   自然に生まれる笑顔と笑いの意義

 自然に出てくる笑顔と笑いは、日常生活や家族との生活、仲間とのふれあいや各種のプレイの中から生まれてくるものである。そこから自然に出てくる笑顔と笑いこそが最高の笑顔と笑いと言えるではなかろうか。また、日々の生活にはおいて笑顔と笑いのあることは最高の人生である。その根底には、心の平安・安らががあって生まれてくるものであるからである。

 高齢期における人生は、各人各様で他人が立ち入ることはできないが、家族や友人・知人たちとの「人と人と交わり」の中から生まれた笑顔と笑いこそ本当の笑顔と笑いであると思っている。

  シニアクラブの活動に「笑顔と笑いを取り入れる」

 こうした視点から、シニアクラブの活動に、体力、健康に関係なく、誰でもできるゲーム的なものを取り入れて、自然に笑顔と笑いが生まれる機会を多くすることに努めている。

 毎週3回、月曜会・水曜会・金曜会のロコモサロンを設けている理由は、できる限り出会いの機会を多くすることにより、集団の中に溶け込み、人と人との交わりの垣根を取り払い、笑顔と笑いを多く生まれる環境を作ることにある。

 このような環境づくりと活動は、高齢者の体力、気力を取り戻すと同時に「笑顔と笑いが生まれる」ことを容易にすることを一番大きな狙いとしている。

 当会で取り上げて、積極的に推進している活動であるグランドゴルフも輪投げもリアル野球盤ゲームも真の狙いは「笑顔と笑いを生み出す活動」に他ならない。クラウドコルフでもホ-ルインワン(トマリ)が出ると笑顔が生まれる。リアル野球盤でホ-ムランを打つと童心に帰って喜びいっぱいの笑顔が生まれる。

 こうしてみると、種目の選定は、集団の特性、環境などによってやり易く、継続できるものであれば何でも良いのではなかろうか。

❺   自分の意思と努力から笑顔と笑いは生まれる

 シニアクラブの諸活動を通じて感じたことは、じっとして待ちの姿勢からの笑顔と笑いではなく、自分で身体を動かしてそこから生まれる笑顔と笑いが真の笑顔と笑いであると確信するようになった。

   高齢期において、最後の最後まで笑顔と笑いがあることは、名誉や地位、財産ではなく、お金では買えない豊かな人生を送ることにつながるのではなかろうか。

 この一年間は、私がシニアクラブの代表として「笑顔と笑いが生まれる活動」の主導者として最後の大きな役目を果たしていきたいと思っている。

 

「笑顔と笑いが生まれる活動」の一つリアル野球盤大会

 令和3年4月12日撮影

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