86歳老いる雑感(189 )  フレイル予防とシニアクラブの諸活動

 高齢期においては、歳を重ねるにつれて、心身ともに老いて来るのは自然の摂理である。大病を患らことがなくても身体の老化はじわりと押し寄せて来るものである。病気をしないからといって健康管理を怠ると老化の進度は進んでくる。

 近年になって、フレイル(虚弱)ということが広く知られるようになった。日本老年医学会が、平成26年(20014)に提唱したもので、健常な状態と要介護状態(日常生活でサポ-トが必要な状態)の中間をいう。

 私がこの言葉を最初に聞いたのは、平成28年(2016)ごろであったように思う。最初聴いたときは聞きなれない言葉でおやっと思ったが今ではすんなりと自分の心身を通じてよく分かる。

 平成24年(2012)4月、地域のシニアクラブの会長に就任してから、高齢者社会の動向と高齢者の現状から判断して、活動の方向を月一回程度の静かな高齢者の集まりから毎回を健康で明るく過ごす動の集団にしたいと考えて、週に2~3回活動する、いうなれば「静から動の活動」へ大きく舵取りを変換することにした。今風に言うならば「フレイル予防して元気で明るい毎日を過ごす」ことを目標とした。

 さらに、平成28年(2016)4月、浜松市は高齢者に対するロコモ-ショントレ―-ニング制度を導入するに伴い、積極的に参加して、会員が2日に一回程度集合して身体を動かす諸活動を取り入れて今日に至っている。

 成果としては、積極的に参加している会員は、歳を重ねても元気にはつらつとしている。どんな活動であっても、本人が自分のフレイルを自覚し積極的に参加するかどうかの意志と努力にかかっている。

 国、県、市の高齢者に対する施策だから行うのではなく、自らが毎日を健康に過ごすための積極的な取り組みである。 

 先頭立ってクラブの諸活動を推進してきたせいか、今日まで元気に過ごせたことに感謝している。

 平成31年度のシニアクラブ静岡県及び全国の活動方針を掲載した。特にフレイルの説明図はわかりやすく説得力があり、会員の皆さんに、その都度この図表を活用して説明している。

❶ シニアクラブ静岡県及び全国の活動方向  

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❷ フレイルのフレイルの説明図

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