わが87歳の健康法(3)   みんなの集まるところに出かけ、一緒に活動する

 わが87歳の健康法の3番目は、「みんなの集まるところに出かけ、一緒に活動する」ことである。

 昨日、 産経新聞を読んでいたら、広告欄に、「平均寿命」と「健康寿命」の関係を描いた、分かりやすい図表が目に入った。

 高麗者にとって、いかに自分の「健康寿命」を長くするか、「要介護期間」を短くするかが最大の関心事である。こうした視点から見ると、その鍵となる高齢期の健康の維持は最大の課題となる。

    ところで、世間で流行っている言葉に、高齢者にとって「キヨウイク」が大事だと言われている。これは、教育ではなく、「今日行く」ところがあるかどうかを問うたものである。

 遠いところに出かけるのではなく,自分の住んでいる地域内に気軽に出かける所を作ることである。身近な存在といえば、地域のシニアクラブなどである。

 私の場合、地域のクラブに属することによって、週3回定例の月曜会,水曜会及び金曜会の諸活動に参加している。そのほかに趣味の写真の会などを含めると、月の半分の日数は行くところが決まっていることになる。これらの場所は,新型コロナウイルス感染防止対策がとられている。

 大部分の行く場所が町内であり,顔見知りであることから、お互いに自然体で顔を合わせ、話をすることは、人間関係を深めることから、心身の調和と安定に役立つものである。

 また、歳を重ねるにつれて体力気力が低下し,車も運転できなくなると、行動範囲が狭まってくる。町内であれば、今までやってきたことを辞めないで継続することができる。

 歳をとると、一人でいる時間は何の苦労もなく自然にできてくるものだ。問題は次第に世間から遠ざかってくることである。テレビの子守りをすることになる。この傾向をいかに防ぐか、遅らすかによって生活の内容と質の程度が決まってくることになる。

 自分の選択と努力によって、これらが決まってくる。気軽に皆んなが集まる所に行ける機会が多くあることは高齢期において幸いなことである。高齢期の心豊かな人生は自分で作り上げるものではなかろうか。

産経新聞 令和4年9月7日 「平均寿命」と「健康寿命」に大きな差

 日清ファルマ広告欄の図表  出典