神原町シニアクラブ(神原会)(296)     11月の諸活動と高齢者特有の活動上の問題点の改善

 神原町シニアクラブ(会長濵田喜己)は、11月の定例会及び諸活動の実施日及び活動内容等を会報「生き生き神原会」で会員の皆さんにお知らせしました。年間の実施計画は、年度はじめに全員に配付していますが、毎月末には次の月の諸活動予定をお知らせしています。

 コロナ対処をしながら、毎月13〜15回の各種の活動をしていますと、高齢者集団特有の改善を要する状況が出てきます。こうした問題に対しては、兆候の早期把握と不具合点を確認して、速やかに対応改善策を取ることにしています。

 過去の改善の一つに、毎週の月曜会、水曜会、金曜会の定例活動においては、従前は会場の用具等の配置準備は早く来た者から自主的に行ってきましたが、非常に良い点もありますが、毎回開始直前に来る方に対する不公平との不具合が生じる恐れがあるようになりました。

 そこで、参加者全員が定刻までに集合完了し、開始時刻になれば、諸注意の伝達、準備体操が終わった後に、会場で使用する用具機材等の配置は全員で行うことにしました。参加者が全員それぞれの役割を果たすことにより5〜7分程度で準備完了するようになりました。準備に要する時間が短縮化するとともに事後、この種の不満や不具合は解消するに至りました。

 最近の課題は、計算の不得意な方を除いて、輪投げの得点の記録、合計計算などを順番で一人で実施してきましたが、参加者の高齢化に伴い、暗算方式による記録処理に個人差が出てくるようになりました。これらはどこでも起こりうることで、先手を打って、恥をかかせない、恥をかかない方策を取り入れることにしました。

 そこで、こうした状況を改善するため、来月から輪投げにおいては、暗算方式をやめて、計算機を活用して、投げた人、次に投げる人、記録する人の3人が組となって得点の確認記録をするように改めることにしました。従前より多少時間がかかりますが、全員が順番で点数を確認カウントする人、計算機を持つて入力する人、双方を確認する人が協力し合って正確に確認・記録することにします。

 特定の暗算と記録に優れた人だけに全てを任せる方法もありますが、これでは本来の目的が失われていきます。(暗算にたけた人は、得点記録とは関係なく、自分の頭の中で計算しその能力を向上させればよいことだからです。)

 得点の数え間違いや計算ミス、記録の速い遅い、記録の間違いなどは、やがて人間関係にも影響することを危惧し、先行的に対処して問題の解決に努めることにしました。

 昔から「三人寄れば文殊の知恵」と言われる如く、三人が協力し合えばまず問題を解決できるのではないかと試行することにしました。

 高齢者集団は、年を重ねるにつれて.、心身ともに「フレイル」(虚弱)となり、身体の機能が低下し、動作は鈍くなり、間違いも多くなります。 また、個人差が出てくるものです。   

   こうしたことを高齢化の特質を踏まえて、シニアクラブの活動の重点を、みんなと一緒に、グラウンドゴルフ、輪投げなど身体を動かしたりする種目内容を積極的に取り入れてきました。

 運動能力や技量の問題ではなく、得点の計算や記録に他人より時間がかかるから、迷惑をかけるから参加を辞めたいとの声も聴かれるようになりました。

 諸活動によりフレイルを防止し、明るく楽しく笑いこげながら諸活動に参加してもらうようにしたいとの思いから、問題点の芽を早期に摘むため、速やかに改善を図ることにしました。また、だれでも間違いなく記録できるように記録用紙の改善を図ることにしました。

 最近の世間の話題の多くに社会全体が、目的と手段を間違える傾向が見られるようになりました。高齢者特有のフレイルへの対応も同じであるように思われます。

 歳を取れば、誰もがなっていく、言い間違い、計算ミス、動作の遅れなどを許し合う集団を目指したいと会員の皆さんに訴え理解と協力をお願いしています。

 後期高齢者が増加し、参加者が増えるにつれてこうした類の諸問題は、小さな芽が出るたびにいち早く把握して、対処することに努めています。

神原会会報「いきいき神原会」

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