わが自治会活動の軌跡( 31) 先人たちの素朴な心の拠りどころ、町の発展と安寧を求めた神原神明宮の建立(1)

    平成17年(2005年)4月、地域の神原町自治会長に就任して以来、毎月5日と20日の2回、「神原町自治会ニュース」を編集発行した。歳月が過ぎるのは早いもので15年が経った。
 わが町に「自治会ニュース」が創設発行されるようになってから、現在に至るも継続されて情報連絡紙として大きな役割を果たしている。
 「神原町自治会ニュース」を通じて、地域社会に生起する諸問題、自治会活動及び運営や地域の話題や町内で黙々と献身的に活躍する人々などを中心に、どのような問題に直面して、どのように対処したかを回顧してみたい。
 自治会・町内会の運営と活動は、時代、地域によって状況は様々であるが、共通するものがあるのではなかろうか。そうした視点からすると現在及び将来において、自治会・町内会の会長、副会長、会計の三役などの役員として活動される方々に参考になる点もあるのではなかろうかと思うものである。時代の進展とともに自分たちの住む町の自治会・町内会は常に新しい課題に直面しながら前進していくものであるからです。

❶ 防災資機材整備計画(平成17年度~21年度5ヶ年計画)が進んだ 

 防災資機材整備計画を策定し、17年に次いで着実に逐年計画的に整備することが進みました。これに並行して、新装備機材を防災訓練の中で活用して演練することにしました。平素の器材活用と訓練があって初めて、非常時に役立つものです。宝の持ちぐれにしないように防災訓練計画に織り込みました。

 △防災資機材整備計画(平成17年度~21年度5ヶ年計画)に基づく本年度分の防災資機材の大部分が8月23日納品され、装備しました。8月27日開かれた防災会議で計画の見直しを行い一部が修正されました。

△整備重点は、初期消火と人命救助活動の資機材におき、今回の装備品目は、屋外用ホ-ス格納箱1台、消防用ホ-ス5本、筒先4本、ABC粉末消火器1本、消火器格納箱スチ-ル製3箱、担架収縮二つ折り1台、トランシ-バ-2個、メガホン・ハンド型1台、雨合羽5着、スコップ丸型2本、つるはし2本、大ハンマ-2本、夜行ロ-プ3巻、折込のこぎり1本でした。費用は約24万円かかりました。

浜松市主催の災害図上訓練・「DIG」 [disaster(災害)imagination(想像) game(ゲ-ム)](10月26日(木)1900~2100 神原会館集会室)は、自主防災隊の副部長以上、防災委員が全員参加することに決まりました。

 自衛隊OBにとっては、図上演習は 普通に行われていることですが、一般では馴染みのないことで、平成17年度は自治会長の自分が統裁をして自衛隊方式を実施してみました。18年度は浜松市の防災課による災害図上訓練を取り入れることにしました。こうしたことを重ねるにつれて、防災隊の主力の能力の向上を図ることに努めました。

❷ 神原町の成り立ち その15 ル-ツを探る

 神原町の成り立ちの中で、神原町内の主要施設がどのような経過で出来上がっていったのかそのル-ツを探ることにしました。前号では神原公会堂を紹介し、今回は神原神明宮を取り上げました。 
神原町内の施設 神原神明宮

先人たちの素朴な心の拠りどころ、町の発展と安寧を求めた神原神明宮の建立
◆昭和30年神原町が誕生しました。これに伴い町民の心の拠りどころとなるべき守護神として、昭和32年(1957)に、代表者が三重県の伊勢皇大神宮(祭神は天照大神)に詣で、御神体の仮殿遷宮を願い出て許されました。御神体は神原公会堂(昭和24年落成)に安置され、昭和38年(1963)10月社殿を建立し遷座しました。

◆町の成り立ちの歴史をたどってみますと、先人たちの素朴な心の拠りどころ、町の発展と安寧を求めたものから神原神明宮が建立されたことを知ることができます。

◆行事は、大晦日の大祓いの儀、元日、節分、秋祭りがあり、歴史のある伝統文化は広く町民から親しまれています。お祭りのお囃子等どのように継承していくか大きな課題がありしたが、その後、「神原町まちづくり構想」に基づき、お囃子会が設立され活動することになります。

【今日の所見】

 先般、コロナウイルス対処のため、本年の神原神明宮のお祭りは中止となりました。残念ですが、現状からするとやむを得ない措置であるように判断します。氏子総代等をはじめ町内の各種団体の話し合いの結果でした。時代は変わり新しい発想で新総代のもとでお祭りなどの構想が進められるようになりました。町民各位の意見などを積極的に取り入れて、令和の時代にふさわしい、町民から親しまれる存在、行事にしてもいたいと願っています。

 神原町は新しい世代の増加、他町からの転入で、神原町が誕生した当時のこと、神原町の歩み、神原神明宮の由来など子供たちに知ってもらいたいと思います。先人たちがいかにして、心のよりどころを求めたか、鎮守の森的な神明宮、町民総出で資材を運び建設した神原公会堂、そこに先人たちのたくましい歩みを知ることができます。

◆次回は、神原会館の探訪となります。

 

 神原町自治会ニュ-ス No31   平成18年9月5日

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