わが自治会活動の軌跡( 29) 町民の 防災、健康福祉等から多目的広場の設置は神原町の宿願です

   平成17年(2005年)4月、地域の神原町自治会長に就任して以来、毎月5日と20日の2回、「神原町自治会ニュース」を編集発行した。歳月が過ぎるのは早いもので15年が経った。
 わが町に「自治会ニュース」が創設発行されるようになってから、現在に至るも継続されて情報連絡紙として大きな役割を果たしている。
 「神原町自治会ニュース」を通じて、地域社会に生起する諸問題、自治会活動及び運営や地域の話題や町内で黙々と献身的に活躍する人々などを中心に、どのような問題に直面して、どのように対処したかを回顧してみたい。
 自治会・町内会の運営と活動は、時代、地域によって状況は様々であるが、共通するものがあるのではなかろうか。そうした視点からすると現在及び将来において、自治会・町内会の会長、副会長、会計の三役などの役員として活動される方々に参考になる点もあるのではなかろうかと思うものである。時代の進展とともに自分たちの住む町の自治会・町内会は常に新しい課題に直面しながら前進していくものであるからです。

 

❶ 町民の防災、健康福祉、諸行事等の場所の確保・多目的広場の設置は神原町の緊要の課題

△梅雨明けが延びて、どうなることかと心配された平成18年度の納涼祭は,幸い天候に恵まれ盛大に無事終わりました。自治会ニュ-スに掲載された納涼祭の実施概要の通り、「人と心が輪になった」納涼祭となりました。盛大に開催することができたのは、町民多数の方々のご協力とご支援によるものでした。

△こうした中で納涼祭等行事のたびに、神原会館の狭い駐車場を利用した諸行事の開催は参加者の増加に伴い限界に達しており、防災、健康福祉、諸行事等の場所の確保・多目的広場の設置は緊要の課題となってきました。

△その背景には、浜松市の各町において、公園、広場と名の付く場所のない町は当時の調査によりますと、神原町と1~2の町しかありませんでした。こうしたことから町民のアンケ-ト結果からも多目的広場の設置はダントツの要望であり、緊要の課題でありました。

△上記の状況にかんがみ、まちづくり委員会の大きなテ―マとして「多角的広場の設置」を取り上げるに至りました。

【今日の所見】 県所有地の諸措置により現在借用の「健康広場」から恒久的な「多目的広場」の設置へ

 多角的広場は、「まちづくり構想」において、最終的には「健康広場」として浜松市神久呂協働センタ-東側・神原浄水場北側の静岡県所有地をお借りして設置されました。その後、同場所は浜松市埋蔵文化財調査事務所の移動に伴い、同じ地続きの場所をお借りして健康広場を拡大して使用しております。

 借用地であり、多目的広場として恒久的な施設を設置することはできないことから限定的な利用となっております。防災避難場所及び防災資材の設置、子供の遊び場、高齢者の健康、町民のスポ-ツ、町内諸行事の開催場所などとして確保してほしいというのが町民の切なる願いであります。

 今日、神原町は戸数・人口の増加、特に子供の増加に伴い、安全な子供の遊び場など平成の時代よりさらに強い要望となってきました。多角的広場として、現に借用している県所有地をいろいろな措置によって恒久的に確保できれば、神原町誕生以来の宿願がかなうことになります。

 町民の防災対処、健康福祉などの見地から町民が多数、集合参加利用できる場所が確保されるとコミュニティの融和団結が一層増進します。また、神原町は西山町、大久町及び神ケ町の神久呂地区の中心地であり、神久呂協働センタ-、神久呂交番が所在してしています。神久呂地区の諸行事も多目的広場で開催することができ、広く地域の振興に役立つものがあります。

    神原町自治会、浜松市及び静岡県当局の適切なる対処をお願いします。

 わが町の多目的広場について取り上げましたが、これは全国津々浦々の地域の自治会が抱えるる諸問題の対処のあり方として取り上げたものです。地域住民の直面している諸問題は必ずあるはずです。自治会・町内会の会長以下役員の皆さんが、こうしたときどのやように対処していったら良いのかの事例として挙げてみました。

 時代の進展に伴って、諸問題の捉え方、認識も違ってきます。住民の世代間の交代、意識の変化などによって会長以下役員の取り組み方なども変わってきます。

 変わらないものは、自分たちの町が住み良い町になってもらいたい、住み良い町にしたいという願いではないでしょうか。

 

❷ 神原町の成り立ち その13 ル-ツを探る 

 その12の要約  ◇神原町の世帯,人口の急増期には他町からの転入が多かった。現在はわずかですが世帯数・人口ともに純増しております。この傾向は今後とも続くものと思われます。

神原の地勢的な位置づけ

神原町の中心 
   町の中心とみなされる神明宮、その西・神原町816に位置する一等三角点は,東経137度40分36秒、北緯34度43分52秒です。標高37m、明治43年埋標 

地形 

    三方原台地の南西に位置し、平らな台地が大部分で、東南の神ヶ谷町方面に向かって一部分、谷間が含まれます。

面積 

    約0,65平方キロメ-トルです。神久呂4町を比較してみると、わが町がいかにこじんまりとした町であるかが良く分かります。       (単位: k㎡)

1

大久保町

5.26

2

神ヶ谷町

3.96

3

西山町

3.41

4

神原町

0.65

神久呂4町の面積と人口から、最も高い人口密度となっております。

主要施設 

・市民センタ- ・神久呂公民館、西遠工業用水神原浄水場、測量基準点の一等三角点、NTT電話中継所、市埋蔵文化財調査事務所のほか神原会館、神原公会堂及び神原神明宮があります。面積が小さい割には公的な施設が多いのが特色です。

地勢 

    地勢上神原周辺はきわめて重要な地域といえます。昔「雨溜まり」と呼ばれた地域が歩兵67連隊の訓練場となっていたごとく、要衛の地域は国が確保していました。

神久呂地区の拠点 

    地図を広げると神原町は神久呂各町の接点にあり中心拠点として適地であることが一目瞭然です。神久呂公民館が神原地域に設けられたことは地勢的な見地からもうなづけるものがあります。

将来展望 

    神原地内は、少子市高齢化のほか、公民館・市民センタ-へ地域協議会の設置等、町内を通る幹線道路の交通量の増加、市街化調整区域の規制緩和等が進めば、住居戸数の流入増加、人口密度の高率化、都市化の波は進み、神原公会堂/セブンイレブン前の変形交差点の道路整備など解決を迫られることになるのではないでしょうか。

◆次回は、神原町の風土と気質について考察してみましょう。

 

❸ 神久呂地区四町の世帯数・人口は?   平成18年6月末

世帯数

人口

西   山   町

1,922

2,671

2,705

5,376

神 ケ 谷  町

1,092

1,551

1,605

3,156

大 久 保  町

572

1,036

1,048

2,084

神   原   町

354

539

571

1,110

  計

3,940

5,797

5,929

11,726

 

 

❹ 神原町自治会ニュ-ス  No29   平成18年8月5日

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