わが自治会活動の軌跡(14)  より実戦的な内容を取り入れた自主防災隊を核として町民多数参加の防災訓練

    平成17年(2005年)4月、地域の神原町自治会長に就任して以来、毎月5日と20日の2回、「神原町自治会ニュース」を編集発行した。歳月が過ぎるのは早いもので15年が経った。
 わが町に「自治会ニュース」が創設発行されるようになってから、現在に至るも継続されて情報連絡紙として大きな役割を果たしている。
 「神原町自治会ニュース」を通じて、地域社会に生起する諸問題、自治会活動及び運営や地域の話題や町内で黙々と献身的に活躍する人々などを中心に、どのような問題に直面して、どのように対処したかを回顧してみたい。
 自治会・町内会の運営と活動は、時代、地域によって状況は様々であるが、共通するものがあるのではなかろうか。そうした視点からすると現在及び将来において、自治会・町内会の会長、副会長、会計の三役などの役員として活動される方々に参考になる点もあるのではなかろうかと思うものである。時代の進展とともに自分たちの住む町の自治会・町内会は常に新しい課題に直面しながら前進していくものであるからだ。

❶ 12月4日(日)、地域防災の日、07:00から2時間、第3回防災訓練を行いました。

▲ 平成17年12月4日(日)、地域防災の日、07:00から2時間、第3回防災訓練を行いました。今回の訓練は 地域でできる自前の訓練を、自主防災隊を核にして、町民多数が参加する訓練とした。小・中学生、高校生が45名参加した。その内容は、思い切って、ややもすれば形式となり、形骸化しやすい防災訓練を見直し、従前からの訓練方法と内容を一新した。より実戦的かつ役立つ内容を取り入れてみることにしたのであった。

① 家庭内訓練では、普段家庭で準備している非常持ち出し品をリュックに詰め、実際に背負い避難する訓練を取り入れ、どんなものをリストに入れたらよいか各自が体得できるようにした。また、171の使用を各家庭で実行してもらい、災害時の家族、親戚との安否確認などの要領を体験してもらった。 

② 災害発生時の初動は、地域で自力対処しなければならないことから、各訓練項目とも、自治会・自主防災隊の役員が責任者や指導者となって訓練を進めた。 

③ 今回の訓練は、自治会各部の集合場所で人員掌握、初期消火訓練後、団体で避難行動・搬送訓練しながら神原会館に集結し、会館周辺で実消火、資機材操作、非常食炊き出し等を行い、室内でビデオによる防災教育で締めくくる内容であった。 

④ 消火訓練は、町内3箇所に設置されているホ-スを連結、放水することによって、使用方法、配置場所、保管要領等を検証し、初期消火に有効であること、配置地点の増加により防災体制の充実に結びつけることとした。

 消防車が到着するまでの間の緊急対処として、装備している可搬ポンプ消防によるほか、町内の田畑に多数存在する三方ヶ原用水の畑管を活用しての放水訓練を実施してみたことは大きな成果であった。いまだかって実行したことのない訓練であったが、有効でかつ誰でもできることを検証することができた。
⑤ 避難・誘導訓練は、負傷者の搬送訓練をかねて、集団・グル-プ行動を訓練した。特に子供は親子が一緒になって避難行動を行い、リュック等の肩への負担体験、実際に必要な非常品目等を検討してもらうことにした。 

⑥ 消火器訓練は、街頭用の消火器13個を実放射して使用方法を体得しました。訓練場所の確保等について貴重な教訓を得た。刑部様の畑や付近の皆様に粉が飛散し、大変なご迷惑をおかけした。消火器の実放射は第1ごみ集積所で従前からやってきたが、民家が近くにあるところは絶対に避けるべきであるとの教訓を学んだ。風向きに関係なく周辺に迷惑をかけないことを第一とし、その後は健康広場で行うことにした。

 バケツリレ-は、小・中学生を対象に実施し、消火の基本を体験しました。
⑦ 救出・救助訓練は、資機材を活用して、発電機による投光、エンジンチェンソ-による廃材のカット、油圧ジャッキの使用方法等障害物排除を訓練した。 

⑧ 炊き出し訓練は、お湯や水を使って約30分でできる非常食を作り試食した。味等も結構いけることを確認した。

 ❷ 神原会館運営規約の改正による会館運営委員会の改善 

▲平成17年12月第2回神原会館運営委員会 18:30~20:30委員14名・和久田市議が出席し、会館の利用、管理状況報告のほか会館運営の規約等の改正を決定した。
① 委員長は自治会長、副委員長は副会長とし指揮・責任権限を明確にした。(現行の、自治会長が副委員長、自治会副会長が委員長の関係を是正した。)
自治会長・会館雲絵委員長の下に神原会館館長を設け、自治会副会長が兼務、会館管理の担当を明確にした。(業務については従前と同じ)
③ 規約等の施行は平成18年4月1日とした。
 会館運営委員会は、神原会館設立以来の自治会三役と現部長等18名で構成し年2回開催していたが、現在は町内の主力団体である,青空子ども会、婦人会及びシニアクラブの会長等も委員として参加するようになった。このように組織は、時代の進展とともに運営要領、会館使用料の改定などが適宜行われている。

▲ 神原会館の防火規則が不十分であると考えられたので、防火管理者の役割と会館利用者の遵守事項、非常時の避難経要領など浜松市の公共施設の防火関連規則に適合するように改定を図った。

 

神原町自治会ニュース NO14   平成17年(2005年) 12月20日 

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