シニアクラブの年齢構成が遂年高齢化しつつあります。わが国の人口が少子高齢化であることから当然の成り行きとなっています。これに歯止めをかけたいと70代の皆さんのシニアクラブへの加入を呼びかけていますが、現実は厳しい状況にあります。
今や平均寿命も伸びて長寿化が進む中で、シニアクラブの更なる高齢化は避けられない現実となっております。
地域のシニアクラブの代表となった以来、こうした状況に対応して、先行して日常的な諸活動を従来型の客体型・講座・歓談中心から主体型・運動・歓談中心に転換してまいりました。昔の集まって静かに話を聞く形から自ら身体機能を維持する健康指向形の内容に切り替えてきました。言うなれば静から動への転換でありました。
その背景には、昔のヨボヨボのおじいさん、おばあさんから現在は元気なおじいさん、おばあさんとなってきたからです。全体的に歳をとっても若々しく元気な年寄りが増えたと言うことであります。
しかし、見かけは元気ではあるが、歳を重ねると年々精神的、肉体的機能は低下してくるのは必然であります。特に後期高齢者の身体的機能は個人差が激しくなってまいります。
今日、高齢者のフレイル(虚弱)が強調されるようになりました。自分の状況を知り、それらを防ぐ対策が必要となってきます。
したがって、単位クラブにおける活動を楽しみながら集団で健康スポーツを行い、笑いこげながら心身の状況を良好に維持していくような活動を主体にすることにしました。
そのため活動種目は、次の要素を取り入れて行っています。
❶無理をせず、楽に身体を動かし長続きする。
❷和やかに楽しく運動でき、安全である。
❸頑張るぞ、負けたくない気持が維持できる。
❹競技中、至る所で笑顔と爆笑が生まれる。
❺参加することで、達成感、満足感がある。
集団活動で、現在行っているものは、グラウンドゴルフ、輪投げ、リアル野球盤、健康吹矢、ペタコートなどであります。
じっとしていないで、身体を動かし、体力気力の充実に繋がり、健康が維持できる競技を対象としています。激しいスポーツや特別な能力を発揮して競うものではなく、後期高齢者が誰でもごく普通に出来るものにしました。これと関連して、家庭で各人が自分に合った健康体操、ロコモ体操などを日常的に行えるようになればさらに健康につながってまいります。
自分も積極的にこれらの健康スポーツに参加してみて、高齢者に適した種目であると強く認識しています。
後期高齢者を主体とした健康スポーツは、その概念と内容が次第に様変わりしてきています。これからも、新しい種目を取り入れていきたいと思っています。