わが自治会活動の軌跡(10)  神原会館の全面禁煙と日常的な事柄及び突発的な事案の迅速な処理

 平成17年(2005年)4月、地域の神原町自治会長に就任して以来、毎月5日と20日の2回、「神原町自治会ニュース」を編集発行した。歳月が過ぎるのは早いもので15年が経った。
 わが町に「自治会ニュース」が創設発行されるようになってから、現在に至るも継続されて情報連絡紙として大きな役割を果たしている。
 「神原町自治会ニュース」を通じて、地域社会に生起する諸問題、自治会活動及び運営や地域の話題や町内で黙々と献身的に活躍する人々などを中心に、どのような問題に直面して、どのように対処したかを回顧してみたい。
 自治会・町内会の運営と活動は、時代、地域によって状況は様々であるが、共通するものがあるのではなかろうか。そうした視点からすると現在及び将来において、自治会・町内会の会長、副会長、会計の三役などの役員として活動される方々に参考になる点もあるのではなかろうかと思うものである。時代の進展とともに自分たちの住む町の自治会・町内会は常に新しい課題に直面しながら前進していくものであるからだ。

 ❶ 自治会役員会で自治会の運営及び活動に関する新しい規定を制定していった。

 10月役員会では、いままで慣例、申し継ぎ、ないしはその都度処理、していた自治会運営及び活動に関する三つの規定を制定し、これに基づいて業務を進めることにした。「部班別会員名簿(電話帳)の作成要領」「自治会役員選考要領」及び「市への要望事項の処理要領」であった。 

 ❷ 神原会館は公共施設として全面的に禁煙とした。

 当時、浜松市の公共施設は全部禁煙となっていたが、自治会役員にも喫煙者がおり、なかなか踏み切れないでいた。町民の健康管理面から思い切って役員会に諮り、全面禁止とした。町発足以来の立派な灰皿があったがすべて撤去した。当時の全面禁煙の張り紙が和室の一角に現在も掲示されており感慨無量である。

 時代の趨勢であるとはいえ、今では誰もが文句なく当然と受け入れられるが、当時としては大変な決断でもあった。こうしたことは地元で育った者には多くのしがらみで決断できないが、外から居住した新参の自治会長としては躊躇することなく断行できる面もあった。 

 ❸ 西部地区に地震・水害等の自然災害及び治安維持上も不動の鎮座する警察署を新設してほしい!

    静岡県警では治安の充実を目指して警察署再編整備構想の検討が進められていることから、神久呂地区自治会連合会は四町の自治会長が連署して「西部地区に警察署を新設してもらいたい」旨の文書を県警本部に.平成17年(2005年) 10月提出した。

 浜松には中央・東警察署などがあったが、西警察署がなく、当地区は中央署の管内であった。地形、天候気象、通信、交通等からしても要衛の地として、航空自衛隊浜松基地が三方ヶ原台地に所在しているごとく、地震・水害等の自然災害及び治安維持上も不動の鎮座する警察機関としては必要不可欠の要地であった。

 平成23年(2011年)3月11日の東日本大震災の教訓からしても、この要望書は今でも当を得たものであったと考える。令和元年4月浜松西警察署は、神久呂地区に隣接する浜松市西区大人見町に新設された。

❹ 日常的な事柄と突発的な事案の迅速な処理

 猫が車にはねられて道路に放置されているから処理してほしい、家の周りに蜂が巣をつくっているから駆除して欲しい、さては防災倉庫付近が陥没した、散歩の犬の糞の始末を指導して欲しいなど様々な事柄が会長のもとには報告と対処をお願いしたいとの申し出が結構あるものである。

 これなどはすぐやる課と同じでとにかく現場に行って状況を確認し、対処策を考え実行することにした。町民の皆さんには目に見えない活動で自治会長の仕事は、代表としての振舞から何でも屋で副会長・会長・部長さんと協力し合って処理していった。 

 

 神原町自治会ニュース NO NO10 平成17年(2005年) 10月 5日 

f:id:y_hamada:20200425103626j:plain

f:id:y_hamada:20200425103706j:plain