わが自治会活動の軌跡(21) 自治会長2年目、運営も軌道に乗り、本格的に活動を進めた

 平成17年(2005年)4月、地域の神原町自治会長に就任して以来、毎月5日と20日の2回、「神原町自治会ニュース」を編集発行した。歳月が過ぎるのは早いもので15年が経った。
 わが町に「自治会ニュース」が創設発行されるようになってから、現在に至るも継続されて情報連絡紙として大きな役割を果たしている。
 「神原町自治会ニュース」を通じて、地域社会に生起する諸問題、自治会活動及び運営や地域の話題や町内で黙々と献身的に活躍する人々などを中心に、どのような問題に直面して、どのように対処したかを回顧してみたい。
 自治会・町内会の運営と活動は、時代、地域によって状況は様々であるが、共通するものがあるのではなかろうか。そうした視点からすると現在及び将来において、自治会・町内会の会長、副会長、会計の三役などの役員として活動される方々に参考になる点もあるのではなかろうかと思うものである。時代の進展とともに自分たちの住む町の自治会・町内会は常に新しい課題に直面しながら前進していくものであるからです。

 

❶   自治会長2年目、一番の目標「まちづくりプラン」の作成に向かって、本格的に活動を進めました

 自治会長は平成17年(2005年)4月から20年(2008年)3月まで在任しました。平成18年度を迎えるにあたっては自治会長2年目であり、落ち着いて職務に取り組むことができました。

 自治会長としての在任間にやるべきこと、やり遂げたいと思うことは就任時に明確にしていたのでその路線をまっしぐらに進むことにしました。

 当年度の事業の方針及び重点事項は、平成18年度事業計画に盛りこんで総会で議決をいただいており、いかに役員の皆さんと仲良くして、事業の実施事項を着実かつ効率的に進めるかでありました。

 自治会長の立場は、いかに全役員を掌握して指揮統率していくかにありました。そのためには、自治会運営の方針と重点事項を明示して、実施にあたってはできる限り班長等の意見を取り入れて、実施計画を作成して実行しました。

 自治会の特性上、部長及び班長の任期は1年であり、会計担当を除いて、全員新しい陣容となりました。地域社会の良さで、役員になるとどの方も一生懸命にその役割を果たされました。したがって、自治会長としては、役員相互の融和と役員全員が動きやすい環境を作り上げることに務めました。

自治会ニュ-スは、次のように記録しています。

❷  新年度の一番の目標と新役員体制

△今年の主な目標は、50周年の節目に立ち上げた、まちづくり委員会が中心となって、町民主役の「まちづくりプラン」を作成することです。

三役  自治会長 濵田喜己・再任、 副会長 縣 弘・新任 、会 計 堀野充由・再任
部長 1部長 今枝啓一・新任 、2部長 原田英俊・新任 、3部長 寺尾久夫・新任

❸ 第1回の役員会(班長会)
△4月2日(日)午後7時から9時まで、班長会を開き、自治会運営・活動要領、役員業務の進め方を話し合い決めました。会長から「本年度は、まちづくりプランを作り上げること」を目標にして取り組むことが強調されました。来賓の和久田市議は、市議会報告のほか本年度の要望実現に尽力する旨の挨拶をされました。
△会議は、縣副会長の司会で進められ、事業実施計画などを会長、班長業務について、堀野会計が会費の納入、文書回覧要領、ごみ・資源物の分別・集積、班長当番など、縣副会長が不具合・問題・火災が発生した場合の処理、慶弔要領などを担当して説明し、皆様の了解をいただきました。

❹ 円卓型による部長を中心とした部の話し合い

△部の話し合いは、三つのグル-プに分かれ、今枝1部長、原田2部長、寺尾3部長が中心となって話し合いをしました。昨年度から集会室の会議は、いす方式とし、できるかぎり対面型から円卓型に切り替えました。

❺ 会議における「自治会運営・役員業務要領」の携行と活用
△昨年度から制定した「自治会運営・役員業務処理要領」は、長年にわたって行われた慣行等を整理・体系化して、どなたが役員になってもファイルを読めば大体の業務処理ができるようにしたものです。本年度で完成しましたので、今後は一部差し替え程度を行い、次の役員に引き継ぐことにしました。これからの会議には、必ずファイルを携行してくださるようお願いいたします。

❻ 平成17年度浜松市「ゴミを正しく出す運動推進地区」の活動成果 ・感謝状
△平成17年度は、市の「ごみを正しく出す運動推進地区」に指定され、皆様のご協力により成果を上げることができました。3月29日(水)市長から感謝状をいただきました。
△反省会の席上、「町をきれいにする運動」作文コンテスト最優秀作品に選ばれた赤佐小学5年の川村君は「僕の家では、プラ、ごみ、アルミカン、ビン、その他のきけん物の入れ物を用意しそれぞれに分別して入れています。最初は、めんどくさかったけど、収集の時分別してあるほうがかんたんでした。当番のおじさんは二時間もその場にいて整理しているので、わが家で分別して出さないといけないと思いました。」と堂々と核心を突いた立派な発表をしました。
△神久呂小学校・中学校では、ごみ・資源の処理について、資源の有効利用、地球の環境保全から教育しています。今回の班長会もごみ・資源物の分別が最も大きな話題となりました。毎日の生活に直結した課題であり、みんなが真剣に取り組み協力し合って継続していくことが大事であることを再確認しました。町民の皆様のご理解とご協力・決まりの確実な実行、全戸当番、班長当番、6役の指導など一つ一つが結びついてきれいなまちづくりが維持できるのではないでしょうか。

❼ 神原町の成り立ち  その5 ル-ツを探る

 その4の要約 

〇  歴代の集落の長と戸数の変遷、役員の選出 

◇歴代の集落の長と戸数の変遷は、昭和23年初代集落長池谷喜太郎氏51戸から29年度7代井島 静雄氏56戸した。

◇当時、集落の主な役員は選挙で選んでいました。農家が主力で農業を主体とした生活、日常生活と密着した農協、お寺との関りなどの役柄が多く、選挙で選ばれたら役目を引き受ける強い責任・義務感、素朴で堅固な義理人情、新しいまちづくりへの連帯感、緊密な隣保同士の付き合いなどがありました。

◇昭和29年56戸が母体となって、昭和30年4月神原町が誕生することになります。

〇 神原公会堂の建設 

 神原町が誕生するまでの間の大きな出来事は、昭和24年に神原公会堂が建設されたことです。今や築57年経った公会堂ですが、地域の集会、行事、交流の拠点として大きな役割を果たしてきました。

地域住民の底力 

 当時、この地は山林だったため、住民の手で整地され、材木は渋川から馬車で運ばれたとのことで、神原の人々の全面的な負担によって建設されました。昭和38年には、それまで借りていた当地を自治会で買収しました。

神原の遺伝子  

町民が協力し合って事業を成し遂げる気風は、神原会館の建設時にも発揮されました。神原の気風・人情・伝統が脈々と息づいていることを知ることができます。まさに、これはわが町の誇れる遺伝子のように思われます。

先人が営々と築いた努力の結晶 

町の歴史をたどっていくと、わずか60年の間にも、いろいろとまちづくりに先人たちが努力してきたことが記録の行間に読み取れます。

〇 神原町誕生の前年  

昭和29年度の集落の役員は、集落長井嶋静雄、副・評議員野寄弘、評議員井嶋惣平、部農会長原田宇吉、副井島克己、隣保長 奥一:池谷武、奥二:池谷久二、北神:池谷悦夫、原山:石塚角太郎、西原:澤井鉱一、稲荷:井島義文、雨溜:和久田輿作、中学校PTA男子:井島隆司,女子野寄みのる、小学校PTA役員男子:澤井鉱一、女子:和久田美津子など28名が記録されています。
◆次回は、昭和30年の神原町誕生を中心に探ってまいります。

❽ 会長の一言

△4月は、年度の始まりで自治会も新メンバーに替わり活動を始めました。会合も多くいろいろと忙しい時期ですが、ここを乗り切ると恒例の流れに乗っていくことになります。

△今年の一番の目標は、まちづくのプランの作成です。皆様のお知恵とご協力をお願いします。将来の目標が盛り込まれるだけでも立派なプランとなります。難しく考えないでご参加ください。
△会長の役目は、御用聞き、お手伝いさんの仕事から代表者の仕事まで幅広く、臨機応変・柔軟に使い分けていくことになります。肩の力を抜いて、少しでも、皆様のお役に立てるよう努めて参ります。ご協力をお願いいたします。

 

神原町自治会ニュ-ス  No21  

平成18年4月5日

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