令和5年度・第21回国民の自衛官顕彰( 4) 自衛隊熊本病院 木村淳一防衛技官(53) 「復隊支えるリハビリ指導」

 令和5年度・第21回「国民の自衛官」顕彰の隊員及び部隊の横顔紹介が産経新聞で行われている。恒例のフジサンケイグループ主催の画期的な顕彰事業で敬意を表する。

❶ 国民の自衛官横顔(4)   

   自衛隊熊本病院 木村淳一防衛技官(53)      

 「復隊支えるリハビリ指導」

  産経新聞記事 令和5年9月15日  出典

❷ 所感

 自衛官は鉄人ではなく、ごく普通の市民と同じである。日常的な体力錬成や厳しい教育訓練と任務遂行で身体を負傷したり、病気となることがある。特に、各種戦闘行動による負傷の治療方法などは自衛隊病院において平素から調査研究し、いざという時に機能発揮できる体制を整備しておく必要がある。

 木村防衛技官は、自衛隊熊本病院理学療法係長として、20年間に訓練や体力錬成で傷ついた延べ約3万7千人に理学療法を施し、早期回復・復帰をサポートしてきた。また、勤務外にボランティアとして、国内外のスポーツ大会の救護支援活動を行ってきたという。

 常に研究心と奉仕心に富み、積極的に技能の向上に励んできた様子が目に浮かぶ。

 35年余の航空自衛隊勤務において、自衛隊病院に入院するなどお世話になることはなかったが、空幕人事課人事第2班長として、准空尉、空曹及び空士の人事を担当したおりは、自衛隊中央病院における各種養成所の入所式や卒業式に出席したり、衛生職域の空自隊員の勤務や活躍の状況を直接視察する機会が多かった。共同機関で空自隊員がそれぞれの持ち場で立派に役割を果たしていることに誇りを持ったものである。

 「国民の自衛官」に、こうして防衛技官、防衛教官、防衛事務官の中からも顕彰されることは良いことである。