第19回国民の自衛官顕彰(7) 国民の自衛官横顔「空自第19警戒隊 小宮勇二1等空曹(47)」

      9月7日から第19回国民の自衛官に選ばれた9人1部隊の横顔が産経新聞に掲載され.るようになった。

 「国民の自衛官」顕彰に敬意を表し、顕彰事業創設以来、毎回受賞の紹介記事を自衛隊OBの一人として関心を持って拝読している。

 この顕彰事業の特色は、自衛官の顕彰を通じて、国民の前に第一線の部隊等で国家防衛の使命を黙々と遂行している自衛官の姿を浮き彫りにしその実態の一端が紹介されることにあり、大変喜ばしいことである。

 こうしたことから、多くの国民に知ってもらいたいの一念と優れたもったいない記事であるので、逐次紹介したい。

❶ 国民の自衛官横顔「空自第19警戒隊 小宮勇二1等空曹(47)」

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❷ 航空警戒管制部隊(レ―ダ-サイト)     

    令和3年防衛白書 出典

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❸ 所感

① 領空監視レ-ダ-の良好な保守維持管理

    レーダーで24時間継続して航空警戒監視の任務についている部隊にとって、常時レーダーを良好に保守維持管理することは任務遂行上必要不可欠である。

 私も昭和の若い時代に、要撃管制官としてレーダー基地に勤務し、監視管制隊に属して、夜勤などは一睡もすることなく交代制勤務で航空警戒監視管制業務を遂行した。 

 レ-ダ―整備員は通信電子隊に属して同じように24時間の交代制勤務で、レーダーの作動状況を常時モニターし、保守整備にあたっていた。従事する業務内容は異なるが、警戒監視管制任務を円滑に実施していた。

② 離島の生まれ故郷でのレーダー基地勤務

 離島の郷土で勤務できることは幸いである。昭和の時代に西部航空方面隊司令部及び西部航空警戒管制団司令部に人事担当として勤務した。当時、離島勤務者の適正なローテーションの推進と処遇改善を図ることに精力的に努力したことがある。

 厳しい様々な勤務環境にあったが、至る所に青山ありで、黙々と任務に精進する隊員の姿が焼き付いている。

③ 地域社会から信頼される町の名士となる隊員

 上級空曹の多くは、同一基地で長く勤務することがある。この利点は地域社会において、住民として地域に根を下ろして活動する機会が生まれてくるものである。

 各種スポーツの指導者や選手、PTA役員などで地域社会の名士となるものが多い。体力気力に富み、計画力、指導力、行動力のある隊員が地域社会から信頼され望まれるのは、昔も今も変わりがないようである。