86歳老いる雑感(253) 「一病息災」・「有病息災」で明るい毎日を過ごす

 80代の体調は微妙である。「一病息災」・「有病息災」であるからである。元気であっても急に体調変化が起きることがある。

 歩くことはまったく問題ないと思っていたが,徒歩中急に膝に痛みが走った。

どうも調子がおかしいとか,風邪気味な日は、無理をしないこと,自宅に留まり休養することにしている。

 幸い、しばらく休養すれば回復する。多少回復力があるだけでも取り柄というものだ。これもあまり過信すると危ないから用心、用心である。

 過日も、ひとまわり若い元気者の後輩が,真夜中に心臓が苦しくなり救急車で緊急入院した。集中治療室に入っていたが,幸い一命を取り戻した。油断ならないのが70代である。

 70代になると,人間の身体は弱点が現れてくるものだ。病気知らずの者ほど要注意である。

 「無病息災」という言葉がある。病気知らずで元気であることを言う。大きな病気を経験したことがない者ほど,70代に入ったら要注意である。

 こうしたことから70代以上になると「一病息災」・「有病息災」は、意義のある言葉ではなかろうか。大病を一度経験すると、日頃から健康管理に細心の注意をするようになるからだ。有病であっても、長寿の秘訣は,自己の健康管理にあることを銘としたい。質の高い日常生活を目指したい。