神原町シニアクラブ(神原会)(314) 自ら フレイル(虚弱)等を予防する諸活動と積極広報

 神原町シニアクラブ(会長濵田喜己)は、会報・情報連絡紙を本日午後会員に配付した。今回会報で力点をおいたのは、当会の活動状況を町民の皆様に知っていただくと共に、新年度の新会員の入会推進を図りたい。したがって、掲載内容をそれにつながる記事とした。

 どのシニアクラブも同様であるが、わが国においては、少子高齢化が進む中で、後期高齢者が増加していくに関わらずシニアクラブの会員は減少しつつあるということである。

 その要因は一体どこにあるであろうか。一番の大きな要因は新会員の入会が少なくなったことである。いろいろな要因が考えられるが、私は次のように捉えている。

❶  自分は65歳以上になっても、高齢者・老人になったとは考えていない。80歳ぐらいになって、ようやく年寄りになったかと受け止めている。高齢者の概念、捉え方が各人各様である。

 したがって、働く体力気力があるうちは年寄り集団に入りたくないとの思いもある。

❷  人生に対する考え方、価値観の多様化、老後の過ごし方、楽しみ方は多種多様で選択肢いくらでもあり、シニアクラブに入らなくても何ら困ることはない。

 したがって、積極的に シニアクラブの諸活動に参加しない。

❸   地域社会における活動に参加することが煩わしい。老後は自由にのんびり過ごしたい。地域の集団に入ると、役が回ってきたりして負担がかかる。一旦入ると、自由に退会できない煩わしさがある。

 このように、シニアクラブに対する受け止め方は多様で、捉えがたいものである。

 そのほか、会員減少の要因には、現会員が歳を重ねるにつれて、介護施設への入所、ないしは、死亡等により減少する状況がある。

 当会における会員数の推移は、増と減がほぼ同じで、ここ数年横ばい状態にある。新会員の飛躍的な加入がなければ、純増にならないが、全般傾向からすると、大幅減とならないだけでもよしとしなければならないであろう。

 こうした課題を抱えているが、現状の推移に捉われず、増えた減ったと一喜一憂せず、シニアクラブの諸活動について、町民の皆さんに対して積極的な広報に努めて いくことが将来的にはプラスに働くであろうと考えて進めている。皆さんの理解と協力、特に対象者はもとより家族の方の理解と後押しが必要である。 

 先日は、入会の申し出があり、2月1日から新会員が、諸活動に参加することとなった。仲間が増えて嬉しいかぎりである。    

 シニアクラブの大きな役割は、元気な溌剌とした高齢者集団を作ることである。家族の重荷にならない、自分のことは自分でできる高齢者を増やすことである。仲間を増やすことは、明るく元気な高齢者を増やすことにつながり、社会の要請に応えることでもある。

 そこで、2.3月を重点に新会員の加入促進を図ることにしている。会報は、2月5日自治会隣保班を通じて全世帯に回覧される。139回目の回覧となる。

 シニアクラブの入会に関しては、過去のいろいろな経験、教訓から言えることは、真に自分の将来、健康、生活、フレイル(虚弱)の予防などを考えて 、シニアクラブの諸活動に参加したいと硬い決意で参加された方は長続きするが、軽い気持ちの方、組織集団になじめない方は中途退会となってしまう。

 そこで仲良し3人が一組で入会することを勧めている。既存の集団に入り、はやく馴染めるかどうかにかかっているからである。一人では弱いが、3人集まれば強くなる。集団に溶け込んでしまえは目出度しであるがそうはいかないこともある。ここに高齢者の特質と集団運営の難しさがある。

 開かれた集団、風通しの良い集団をいかに運営するか、組織運営では最も難しい集団の一つと言えるのではなかろうか。リーダーの手腕が問われる。自衛隊式で言えば、「指揮統率」、管理運営の上に、とりわけ統率・統御の分野が強く求められることになる。

 トップリーダーには、全てにわたって、先頭に立って、率先垂範するとともに世話役に徹することに尽きるのではなかろうか。そのためには、リーダーが元気であることが求められる。

神原町シニアクラブ会報「いきいき神原会」No139 令和3年1月30日

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