ここのところ10日間の内7回、早朝、神原町のポピー畑に出かけて朝のポピーの美しい姿を撮影することができた。散歩を兼ねて歩いて10分ばかりの距離である。
早朝は5時から6時半頃までである。昔から朝凪・夕凪という言葉ががあるとおり、比較的風が少ない。もっと早く朝方4時頃から5時が最も適しているが、特に無理をすることもないので、この時間帯に出かけることにしている。
早起きの方は結構いるもので、散歩する顔見知りにもよく出会う。
今回は、個々のポピーそのものを対象として色々なアプローチで撮影してみた。基本に返って60mmのレンズを通して接写し、さまざまな角度から撮影を試みた。
ポピーは一つ一つが全く異なった花模様・花顔をしており表情豊かであることに感動した。どうぶつ、植物であろうが生きとし生きるものには命があり、花部の表情はひとつずつ違うものだ。微妙に違いがあら、同じものは一つともない。
接写してみると実によくわかる。そこを探ることは興味つかないものがある。
撮影はRAWで数百枚撮影した。毎日時間があればパソコンに向かいコツコツと作品化への画像処理を行なっている。最終的には自分の評価で厳選を重ねて20枚程度「これわ」というものだけをプリンターで2Lに印刷することにしている。
そこに至るまでには何回もパソコン上で取捨選択することになり、時間的にはかなりの時間を費やすことになる。
昔から趣味は道楽と言われるように、上達するには時間とお金がかかるものである。時間の方は自分の采配で自由であるから大丈夫である。
作品化するには印画紙やインクが必要であるが、これらは自分の小遣いの範囲でやりくりすることになる。先生や皆さんから高い評価をいただいたものの中から作品展などに出展することことにしている。
作品展に出展する作品は、基本的に新聞紙半分の半切サイズとし写真屋さんにお願いしている。やはり作品は大きくないと迫力に欠ける。また、作品作りの過程で、色彩、ピントなどきめ細かく、念には念を入れて点検し処理した画像でないと作品に表れてくる。
こうしたことで、撮影と画像処理に取り組むとなると、精神を集中してやらないと満足する作品化に至らない。根気が必要で取り組むと時間の過ぎるのを忘れほどである。
歳を重ねるにつれて行動範囲が狭くなるが、家の周りで撮影できるものを対象にしていけば長続きできそうである。どこに行ってもカメラを携行し、楽しみながら写真撮影をしている。