わが趣味活動(54) 思い出の写真「整列した白鷺軍団」

 趣味として写真を撮って作品づくりを楽しんでいます。今週は、後頭部から首筋にかけて痛みを感じ診断・投薬を受けたので、シニアクラブの諸活動を除いては、普段の活動量とぺ-スをかなり落として神妙に過ごすことにしました。

 こうしたことから、令和24年(2012年)から毎年の浜松写真連絡協議会のフォトフェスティバル、浜松市高齢者作品展,クリエ-ト浜松まつり、東部協働センタ-祭りなどに出展した作品の整理をしてみました。8年も経つと写真展に出展・発表した枚数もかなりのものとなってきました。

 基本的に出展作品は、新聞紙半分近くの半切に写真屋さんを通じて専門の会社でプリントしてもらいます。作品の裏打ちシートは自分で付けます。出展にあたっては半切用の額縁に入れて展示します。組写真はワイド四つ切りとしています。

 これらの出展済み作品は、裏打ちシートが付いていますので、少し重くなりますが、いつまで経ってもしっかりとしたものです。

 何よりもそれぞれに撮影場所と出来事など思い出と重なるものがあります。整理をしていると、書物とはまた違った感慨が湧いてきました。自分で撮影し、作品として仕上げたとのであり、一枚一枚に強い愛着と思い出が重なります。一枚一枚の作品写真に忘れがたい物語があるからです。

 その中の一つに、浜松市西区境川沿いに「整列した白鷺軍団」の風景でした。このように整然と一線に並んだのはこの時だけでした。これはと思っても、大抵が一線に並んでも間隔が空いたりでした。ましてや撮影のために近づくと、すぐに軍団は飛び立ってしまう有様でした。

 特に雨の日は、白鷺が同じ地点に集合したもので、数年前までは地域の風物詩として見られたものでしたが、2年ほど前から全く姿が見られなくなりました。最近は少し帰って来たようですが、以前とは異なった場所の田んぼに散らばっているようで、数年前の風景は二度と見られなくなりました。

 当時も今も、運転手として、毎週1回は食料品の買い物で家内を乗せて通る経路です。境川沿いの道路はかなり交通量がありますが、白鷺は人が近づく気配を察知すると瞬時に飛び立つのに、車の通過は平然としていました。整列した白鷺軍団の足元に青信号が見えます。

 撮影した当日は、買い物に行くときに白鷺群れに出会ったので、帰りの途中に車を近くの脇道に止めて、望遠で撮影しました。こんなに整然と整列してくれたのは、ほんの一瞬でした。その後、二度と同じ情景に出会うことはありませんでした。まさにシャッターチャンスは一回切りでした。

平成28年(2016))2月6日撮影「整列した白鷺軍団」

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