85歳老いる雑感( 119) 車なしの生活が真の高齢期の生活の始まり

 3月22日、51年にわたる運転免許証を返納して1週間経って見て、これからが本当の高齢期の人生に入ったのだと実感し、かつ、固い覚悟と決意を持って残された人生を有意義に過ごさなければならないと心を新たにした。

 今回、ブログであえて「車なしの生活」を取り上げたのは、高齢期になると車を持ち運転してきた者が必ずたどる道であること、高齢期に入っていつの日か車のない生活、運転免許証返納をする日がやってくることなどから日々感じたこと、経験したことを認めることにしたものである。

 運転免許証を返納し、車のない生活に入っていく動機・理由、葛藤、過程など経緯は単純ではなく、複雑にして、人それぞれである。また、その後の車なしの生活も人それぞれである。

 実際に1週間経って、当初考えていたこととどう違ったのか、どんな問題に直面したのか、どのように解決したのか、実行して見てわかることが多いものだ。こうした点を今後さらに書き綴りたいと思っている。

 現在、直面している問題は、自動車保険につけていた自転車保険が、車を手放したことにより、改めて自転車保険に入いらなければならないが、意外に適当なものがないということである。

 単なる自転車保険はいくらでもあるが、示談付きの自転車保険となると、85歳以上の高齢者には実に狭き門であることを知ることとなった。ここでは細部は省略。

 このようように、頭に描いていたことと全く様相が異なる現実の問題に直面することになった。

 まさに車なしの生活が、真の高齢者の生活の始まりである。