85歳老いる雑感(91) 後期高齢者の運転免許と事故防止に心がけていること

 昨年、中日新聞に掲載された記事であるが、内閣府の調査によると、外出時に運転する割合は80歳以上で26.4%と報じられました。私もその中の一人であろうか。

    車の運転免許を取得してから50年以上の歳月が流れました。大事故を起こすことなく今日まで過ごしてきましたが、80歳代になってからは、一層緊張感をもって無事故で過ごしたいと慎重な運転に努めています。昨今の後期高齢者の重大事故を見るにつけわが身に重ねると一層身が引き締まります。

 高齢者にとって、至る所で車を運転しなくなったらどんなに苦労するか、不便となるか同年代から切ない嘆きや悲鳴を耳にします。私は次の2年後の運転免許の更新は行わず、その前に自主円返納することを周囲に宣言しています。長年ゴールドを保持してきましたが、あらゆる状況から判断して、潮時であると固く決心をしておりいます。

 後期高齢者になると、多くの場合、家族など周りから運転停止を勧められる事例を見聞してきました。その中でも、特に強烈に印象に残った事は、他人はもとより自分や家族の一命を落としたかもしれない事故に遭遇して運転を止めるに至った事例でした。

 それは他人事ではないからです。他山の石ということがあります。こうしたことから、家内は運転のたびに「気をつけて」と声をかけてくれます。その都度、注意心を喚起してくれます。スピードを出さず、気力を充実してハンドルを握ることにしています。

 当然のことながら、もし、免許返納予定期限を待つまでもなく、危険操作や不安定な状況が見られるようになったならば、他人に指摘されるまでもなく、自ら返納を決断するとの背水の陣で臨んでいます。これは運転者の責務であると思うからです。

 最近は、基本的には一人で運転する事と夜間の運転を避けて、助手席に家内が乗ることにしています。全てがその通りに必ずしもいかないことがありますが、単独運転では、その分緊張感をもっハンドルを握ることに努めています。

 車の運転によって、他人を傷つけないこと、私に課せられた最大の責務であります。

令和元年6月4日 中日新聞切り抜き記事

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