85歳老いる雑感(94) 服装を整えることは心身を整えること

 秋雨前線が活発化して、今日も昨日からの降雨が続き、いっぺんに気温が下がってきました。今までは下着も半袖でしたが、今日から長袖に変えました。急激な気温の変化で身体も順応するのに戸惑っている感じであったが、着るものを厚手にして対処することにしました。

 若いときは出来るだけ薄着をするように努めてきました。多少のことは痩せ我慢が通用しましたが、80の坂を登り始めた頃からそれを止めることにしました。服装をその日の体調に合わせて整えることにし、着るものを調整することにしました。

 家族からは、寒がりやになったのではないかと問われることもあるが、自分の身体が受け止めている状況に合わせて服装を整えることにしています。

 それは、歳を重ねることに体感温度が下がってくるように感じているからです。70代の初めの頃までは、どちらかと言うと少し寒くても平気で薄着をしていましたが、この頃は寒さが少しずつ身に染みるようになってきました。これらは身体的機能の低下の現象であるように思います。

 この冬は、インフルエンザもボツボツやってくるようで、コロナウイルスとともに厄介となってきそうです。インフルエンザもコロナも撃退したいところで、それには何よりも毎日の体調を整えることに気をつけたいと思っています。風邪を引きそうだと思ったら早目に暖かい布団に入って寝ることにつきます。

 体調を整えることは、服装を整えることでもあります。服装を整えることは心身を整えることでもあります。どんなに歳をとっても、だらしない服装からは、活気のある心身を整えることはできません。

 90代の頃の義母は、生前、娘婿の私が訪れるたびに、先ず私の服装を見て、整っているときには褒めてくれました。服装が整っていることは、心身が整っていることでもあったからです。

 最近は、服装に無頓着となりつつあるせいか、家内はその都度厳しくチェックしてくれています。ありがたいことです。

 生来、大まかで服装に無頓着な面があるだけに、いくつになっても、身綺麗な服装でありたいと心しているこの頃です。それは高価なものを着ると言うことではなく、身綺麗にすると言うことです。

 そのことが、健康につながり、「服装を整えることは、心身を整えること」でもあるからです。