83歳老いる雑感(51) 疲れたら休む、体調がすぐれない時は休む

    先日、身体全体がだるく、節々が痛く、寒気がし、体調がすぐれないため一日中ベッドに横になって休んだ。念のため曷根湯を飲んだ。検温したら、平熱より少し高かったが、すぐに医院へ駆け込むほどでないと判断したからである。

   一日静かにやすんで、よくならなかったら、かかりつけの医者の所に行こうと思っていた。幸い回復し、少し元気を取り戻した。

    正月が明けてから、かなり多忙な行動したことが、一因であったように理解した。

    毎年、インフルエンザの予防注射を受けることにしている。体調管理に気をつけているつもりであるが、80代の歳相応の身体になってきたことをあらためて自覚した。

    今年は、静岡県下では、インフルエンザが流行りだし、注意を呼びかけている。今朝検温したら平熱であった。次第に元気を取り戻せそうだ。

    高齢期は疲れたら休む、体調がすぐれないときは休む、それでも回復しないようであったら、かかりつけの医者に診てもらうに限る。自分の身体は自分が一番よく知っているようであるが、過信せずに医学的検査・診察が必要である。

   癌で入院した時も同様であるが、身体の調子が悪くて横になってみると、平凡な生活の中でも、元気でいられることが何よりだと感謝の気持ちが一層強まった。

    若いときは、疲れても、体調がすぐれなくても、多少のことは乗り切れたが、高齢期は難しい。高齢期の生活においては、身体がついていけない時は、はっきりとしたシグナルがあり、若い時と違って身体自体がついていかないから休まざるを得ないことになる。家族から勧められなくなても、大方は無任所だから自分から休むようになる。これが利点でありいいようだ。一旦休んでみたら、その後の対処の方向が決まってくる。

   今日も医師の働き改革、勤務時間についてテレビでとりあげていた。これは患者側のことより基本的に政治・政策的な対処が必要不可欠であろう。なんでもかんでも直ぐにお医者さんに出かけるのはどうかと思うが、なかなか難しい課題である。

   そんなこともあり、最近はどのくらい医療機関にお世話になったかを振り返ってみた。昨年は、2ケ月1回の循環器検診、6ケ月1回のがんの定期検診と歯科治療に3回通った。その他の急病はなかった。それでも平均して毎月1回は医療機関にお世話になったことになる。これが多いかどうかはわからない。

    高齢者の健康管理ほど難しいことない。人間は機械でもなく、生身の身体である。何事にも共通するが、身体に関することは初期段階の対処が極めて重要である。個々のこればかりは、その人の考えを通せばいいのではなかろうか。

 それにしても、高齢期で疲れたら休む、体調がすぐれなければ休む。当然のように休めることに感謝した。