わが自治会活動の軌跡(5) 私たちの町は「正しいごみの出し方の推進地区です」と初盆供養の盆義理

   平成17年(2005年)4月、地域の神原町自治会長に就任して以来、3年間、毎月5日と20日の2回、「神原町自治会ニュース」を編集発行した。歳月が過ぎるのは早いもので15年が経った。
 わが町に「自治会ニュース」が創設発行されるようになってから、現在に至るも継続されて情報連絡紙として大きな役割を果たしている。
 「神原町自治会ニュース」を通じて、地域社会に生起する諸問題、自治会活動及び運営や地域の話題や町内で黙々と献身的に活躍する人々などを中心に、どのような問題に直面して、どのように対処したかを回顧してみたい。
 時代、地域によって状況は様々であるが、共通するものがあるのではなかろうか。

 ❶ 私たちの町は「ごみを正しく出す運動の推進地区」です

 自治会長に就任した平成17年度は、浜松市から「ごみを正しく出す運動の推進地区」に指定された。

 日常生活で最も切実なものは、ゴミの処理である。ゴミの回収が停止したり渋滞すると集積所にたまり大変な事態が発生する。

 その上に、ごみの分別がしっかりと行われないとごみ集積所の円滑な運営が阻害される。全市あげて正しいごみの出し方運動の推進と並行して自治会も全力で対処してきた。

 全体としては、役員の配置等により円滑に運営されているが、所定の時間外に、分別されないもの、ゴミ出し日と時間を守らないものが散見されることがある。

 24時間監視しているわけではないので、何処からか、ごみ出しの約束事を守らない不届き者が、ごみ集積所においていく事例が時折発生する。

 分別されていないゴミは市の回収車が違反として赤紙が貼り、回収されず積み残されることになる。多くは何処からか出されたものか不明の事例である。中々厄介で解決できない問題である。

 ゴミ集積所を常に清潔に維持管理し、いかに円滑な運営を図るかが自治会長等役員の献身的な奉仕によって行われている。

 特に、神原町は、役員の役割を決めて当番をしたり、全戸が持ち回りでゴミ出し日には回収後に集積所の点検・清掃を行っている。

 自治会長、副会長、会計及び部長は、資源ゴミ出し日は、各集積所の管理を担当し、正しいごみの出し方の指導や分別にあたった。

 長年の営々として築いた実績をもとに.「正しいごみの出し方」を周知徹底するとともに、現状の改善点も取り入れて「ごみ集積所の管理運営要領」を制定した。

 こうした取り組みにより、後年、長年の環境美化活動の功績により、神原町自治会は表彰された。

 今日も、全町民の協力と役員の献身的な奉仕によって良好な状態が維持されているが、いつの時代も正しくないゴミ出しが散見され、自治会役員の悩みでもある。

 自治会長在任間は、雨の日も風の日もごみ集積所を回わり一緒に分別にあたった。いつも役員の皆さんが黙々と誠実に集積所管理と分別指導にあたられる状況を確認し、頭が下がる思いがしたものである。

 時は移り変わっても、自治会役員の奉仕の様子は変わらない。こうした役員の誠実さは神原町の良き伝統と町民の気質にあるように思う。

❷ お盆供養の遠州の盆義理と町内のお知らせ

 遠州地方には、お盆の盆義理切りといった独特の風習・慣習がある。新盆には地域の皆さんが弔問し故人を偲ぶのである。

 お盆の時期が近づくと、今年は何処の家が新盆供養か、来年なのか、それとも弔問を辞退されているのかなど、町内の関心時となるので、自治会長が確認して、初盆供養の家を一括して町民にお知らせするようにしていた。

 こうしたことから「自治会ニュース」に、町内の情報として掲載することにした。このことにより町内の状況が全部分かるので、「とても助かるよ」と大変喜ばれた。

 今日においても、初盆供養の情報掲載は続けられてきたが、時代の進展とともに家族葬が増えつつある。最近はコロナ禍により葬儀も近親者に局限した家族葬に変化してきた。若い世代も増えてきた。こうしたことが今後どのように地域の風習・慣習に影響を及ぼすであろうか。

 

🔸  神原町自治会ニュース NO 5 平成17年(2005年)  7月20日

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