わが自治会活動の軌跡( 37)  住みよい環境づくりの町民要望の実現に向けての粘り強い継続努力

    平成17年(2005年)4月、地域の神原町自治会長に就任して以来、毎月5日と20日の2回、「神原町自治会ニュース」を編集発行した。歳月が過ぎるのは早いもので15年が経った。
 わが町に「自治会ニュース」が創設発行されるようになってから、現在に至るも継続されて情報連絡紙として大きな役割を果たしている。
 「神原町自治会ニュース」を通じて、地域社会に生起する諸問題、自治会活動及び運営や地域の話題や町内で黙々と献身的に活躍する人々などを中心に、どのような問題に直面して、どのように対処したかを回顧してみたい。
 自治会・町内会の運営と活動は、時代、地域によって状況は様々であるが、共通するものがあるのではなかろうか。そうした視点からすると現在及び将来において、自治会・町内会の会長、副会長、会計の三役などの役員として活動される方々に参考になる点もあるのではなかろうかと思うものである。時代の進展とともに自分たちの住む町の自治会・町内会は常に新しい課題に直面しながら前進していくものであるからです。

1 子どもの安全 農免道路の一部拡幅・通学歩道の新設

 神久呂交番前の通学歩道

 神久呂交番前の通学歩道を通って通学する子供たちの姿を見かけるたびに建設前後のことが強烈に思い出される。当時の自治会ニュ-スはその辺のことを的確に記録しています。新設要望にあたっては、あらかじめ地権者に土地の提供・売買についての承諾書を添付して申請したものである。
.△この道路は、神久呂幼稚園、小・中学校の通園・通学路ですが、朝夕の通勤時の交通量は激しく相当なものです。子どもたちは片側の路側帯を通行していますが、車両との距離は接近しており、風圧で危険極まりない状況です。歩車道の分離により通行の安全を図るため必要があります。

△農免道路の神久呂伊佐見線・西山神ヶ谷線の信号交差点から市道神原17号線の起点に至る約30m間(2部3班池谷忠重宅真向かいの道路)の通学歩道の新設は、本年度要望しましたが、12月中旬に当該予定地の測量が行われることとなりました。

△実現までには、測量、土地の取得、予算の確保、工事とかなりの期間と困難が予想されますが、測量の着手により第一歩を踏み出すことになります。

完成した通学歩道

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❷ 通学歩道の新設工事

 今日、歴代の自治会長と地元選出の市会議員和久田哲男氏の尽力で、懸案であった神久呂伊佐見線の農免道路の大規模な通学歩道の新設が進みつつある。特に第26代自治会長相佐末吉氏、次いで第27代自治会長山中豊和氏、現第28代自治会長犬飼一裕氏の功績は絶大である。どんなに困難な課題であっても「こどもの安全」を確保する努力は幾代の自治会長の強力なリ-ダ- シップと粘り強く継続要望・折衝することによって実現したものである。住民の安全、福祉など住みよいまちづくりの本質はここにあるといえる。

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《 令和2年4月撮影 》

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《 令和2年8月撮影 》

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《 令和2年12月撮影 》

2 広く使いやすい第2ゴミ集積所をみんなの協力で完成したこと

 毎年12月になると、思い出されることがある。それは第3集積所の再整備を完了したことである。

 平成17年(2005年)4月に自治会長に就任して間もなく、第2ゴミ集積所の土地所有者から突然返還の要求を受けた。地権者は他町在住者で全く事前の予告もなく晴天の霹靂といったところであった。遥か昔の契約書を確認したら、申し出があれば直ちに返還に応じる内容となっているではないか。

 きわめて厳しいな状況であったが、誠心誠意折衝して、長期安定した使用となるよう契約書の更新、土地の農地転用、税の減免処置、本格的な集積所建設と車乗り入れ場の確保と周辺整備を行った。1年6ヶ月かかったが、平成18年12月に、「広く使いやすい第2ゴミ集積所をみんなの協力で作り上げた」ことであった。

 自治会長に就任して最初に直面した難題であっただけに、終生忘れ難い出来事であった。ゴミ処理だけは、定時定点の確実な処理が不可欠で、放置すると腐敗し悪臭を放つだけに、1日たりと言えども放置することはできない生活環境上の緊急課題である。

 ゴミ集積所としては、アルミ骨と金網で作った堅固にして施錠もできる集積所であることから、町内で最も立派な集積所となった。他からのゴミの投げ込みなどは比較的少なくなった。

 この教訓から経費と期間はかかるが、契約をしっかりしたものとし、応急的なものではなく、本格的なゴミ集積所にすることが、将来にわたって安定的な使用の運営、不法投棄を防ぐことに繋がることを学んだ。

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⦅ 第3ごみ集積所 令和2年(2020)5月11日撮影  》  

3 古くて新しい課題、いつの時代もごく一部に、ゴミ処理で分別ルールを守らないゴミ集積所問題

 これに関連し、各ゴミ集積所において、いつの時代も分別をしないゴミが出されていることが散見される。最近の自治会ニュ-スでもしばしば取り上げられてる。

 資源ゴミ、分別処理にあたって自治会役員の立ち合い、集積所の各家庭の順番による持ち回り清掃など長年にわたり運営されている。

 ゴミ出しの指定日時と分別をを守らない投げ込み事案、ルール違反をどのように防止するか、歴代の自治会長、自治会役員の悩みの種である。

 古くて新しい課題である。いつの時代も絶えない課題である。ごく一部のことで、この程度のことは止むを得ないとみるか、あきらめるか、意見の分かれるところである。

 原点に立ち返って、今一度解決策を全員で考えて最良策を出して実行してみたらどうであろうか。あなたの街はどのようにしていますか。

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《 神原町自治会だより 令和2年12月20日 》

 

4  神原町自治会ニュ-ス No37     平成18年12月5日

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