平成17年(2005年)4月、地域の神原町自治会長に就任して以来、毎月5日と20日の2回、「神原町自治会ニュース」を編集発行した。歳月が過ぎるのは早いもので15年が経った。
わが町に「自治会ニュース」が創設発行されるようになってから、現在に至るも継続されて情報連絡紙として大きな役割を果たしている。
「神原町自治会ニュース」を通じて、地域社会に生起する諸問題、自治会活動及び運営や地域の話題や町内で黙々と献身的に活躍する人々などを中心に、どのような問題に直面して、どのように対処したかを回顧してみたい。
自治会・町内会の運営と活動は、時代、地域によって状況は様々であるが、共通するものがあるのではなかろうか。そうした視点からすると現在及び将来において、自治会・町内会の会長、副会長、会計の三役などの役員として活動される方々に参考になる点もあるのではなかろうかと思うものである。時代の進展とともに自分たちの住む町の自治会・町内会は常に新しい課題に直面しながら前進していくものであるからです。
❶ まちづくり委員会は、6個の検討部会制度で集中的に研究討議を行った
第6回まちづくり委員会は、平成18年5月21日(日)18:30~20:30、40名の委員が参加し、熱心に話し合いが行われました。
まちづくり委員会は、全体会議のほか、各委員は、次の6個の検討部会(①多目的広場等部会②部会コミュニティ③セスかつ環境部会④環境保全部会⑤公会堂建替部会及び⑥安心安全部会)のいずれかに参加して、研究討議を行ってきました。
まず最初に全体会議を行い、次いで6個の部会に分かれ、会館全部の部屋を使って、同時進行の形で検討会を進めました。その後、全体会議を開き各部会ごと代表者が部会でまとめた内容を報告する形式をとりました。部会制度は、短時間に多項目の内容について集中して検討できたこと、少人数であることからお互いの意見を述べ合う機会が与えられ、意見の集約、全体の結論に導くことができました。
❷ まちづくり構想に盛り込む骨格が固まった
今回でまちづくりプランに盛り込む骨格が固まり、今後はプランの全体像を視野に入れて担当分野の具体的な内容の肉付けと中身の充実を図ることになりました。
まちづくり委員会6つの検討部会は、回を重ねるごとに、自分たちが自分たちの町を作り上げるという大きな目標に向かって、真剣な討議が行われ、その熱気に包まれた状況は強烈でした。当時の写真は、単なる写真ではなく、まちづくりに寄せる情熱の記録であります。
1 多目的広場等設置検討部会
①多目的広場の設置(ふれあい・防災・子ども高齢者など) ・候補地選定 ・規模内容
○候補地や具体的な内容にまで、かなり進展した。
2 コミュニティ検討部会
①お囃子保存会の設立
②町誕生50周年史の編さん
③神原町ニュ-スの継続発行
④凧上げ会検討委員会の設置
○お囃子保存会,50年誌、神原町ニュ-スなど具体的な内容がまとまった。
3 生活環境検討部会
①下水道の設置推進(アンケ-ト調査、総意の結集)
②環境美化対策の推進(愛犬家クラブ等犬の糞対策)
○下水道設置の進め方、環境美化を話し合った。
4 環境保全検討部会
①ふれあい健康菜園の設置(休耕地の活用)
アンケ-ト調査、市民農園の見学
②花いっぱい運動(神原町の花選定)
③町内を明るくする標語・看板の設置
○ふれあい・健康農園、花いっぱい運動で話しが弾む
5 公会堂立替検討部会
①耐震診断に応じた補強
②将来公会堂立替(将来構想・お祭り・ふれあい施設、必要性の検討)
③トイレの簡易水洗化(当面)
○具体的に公会堂水洗トイレ設置、公会堂建替議論が進んだ。
6 安心安全検討部会
①防災避難所(公民館の編入請願)
②災害時の飲水確保対策
③こども横断歩道のボタン式信号機の設置
○神原でできることに的を絞って話し合った。
7 全体会議
○今回は、婦人会、子ども会からの女性の皆さんの参加が多く、実りのある話し合いとなりました。
○全体会議では、各部会の代表者報告で全体像が出揃った。まちづくりプランに取り込む項目がかなり絞られてきました。
○最終的には、各項目ごとの専門部会の調査研究と具体的な実施計画に進んでまいります。
❸ まちづくり委員会環境保全検討部会の「ふれあい・健康農園」の見学
まちづくり委員会環境保全検討部会は、町内の休耕地に、町民を対象にした「ふれあい・健康農園」を町内に設置したいと取り組んでいます。研究検討の一環として町外の二つの「市民ふれあい農園」〔湖東、神ヶ谷〕を平成18年6月11日09:00~12:00の間見学することが計画され、実施し一段と具体案が進んでいきました。
❹ 春のいっせい草刈り 子ども20人参加とごみ集積所の草も全部ごみ処理方式(従来積み上げそのまま方式)とした
5月21日(日)08:00~09:00の約一時間、全戸参加で、町内の清掃活動を行いました。九領川、釜穴川の河川・排水路のほか特定区域の側溝、会館・集積所の清掃、ごみ拾いを行い生活環境が向上しました。
△今回の特色は、①アパ-トの一部を除き、全戸参加となりl時間以内で終了 ②特定区域の路上汚泥を翌日、業者処理 ③子どもが多数参加 ④ごみ集積所の草も全部ごみ処理方式(従来積み上げそのまま方式)としたことなどが挙げられます。
❺ 神原町の成り立ち その9 ル-ツを探る
その8の要約
◇神原町発足後の昭和31~33年度にかけての第2、3、4代目の役員を紹介しました。部長は1名、組長は奥一、奥二、北神、原山、榮、雨溜の5組で5人でした。
◆神原町誕生後の世帯、人口
年(西暦) |
世帯 |
人口 |
年(西暦) |
世帯 |
人口 |
30(1955) |
(27年56戸) |
①30,31年統計資料なし ②30~36年男女別統計なし |
|||
31(1956) |
56と推定 |
||||
32(1957) |
56 |
295 |
35(1960) |
61 |
311 |
33(1958) |
58 |
306 |
36(1961) |
56 |
315 |
34(1959) |
60 |
315 |
H18(2006) |
355 |
1,121 |
◆統計資料の調査
市役所の総務課統計担当を訪問して驚きました。神原町についての昭和30、31年の記録はないのです。当時の記録全部を書棚から出し陳列してもらい係りの協力をいただいて調査しました。
△パソコン時代からは想像もできない古びたわら半紙から30年代当初を物語る簿冊でした。
△次回は、世帯・人口の推移を探ってまいりましょう。
❻ 澤井徳澄さんの田んぼで、小学5年生の田植えの体験学習協力10年間
今年も6月1日神久呂小学校5年生全員が、澤井さんの田んぼで田植えの体験学習をしました。
△10年間連続して体験学習に協力してこられました。今年で最後にされるとか、児童が整然と体験できるように準備万端整えて田植え後の始末まで並みのことではできないことです。子どもたちにとっても収穫の秋が楽しみです。
この記事は、10年間にわたり少学5年生の田植えと稲刈りの体験学習を協力支援された故沢井徳澄さんを思い出します。地域の篤志家がこうした体験学習を協力支援をされた状況が昨日のように脳裏に焼き付いています。なかなかできることではありません。
当時、体験学習の写真撮影をして、澤井さんにその都度提供したことがありました。パソコンに入力したデ-タは消失しており残念でした。
神原町自治会ニュ-ス No25 平成18年6月5日
神原町自治会ニュ-ス No25 平成18年6月5日