83歳老いる雑感(60) 8020健康長寿社会と自分の歯で食べれるありがたさ

  「8020」ということをひと頃よく耳にした。「8020(ハチマルニイマル)運動」とは?  日本歯科医師会のホ-ㇺページによると、
 「いつまでもおいしいものを食べ続けるための元気な歯は、日々の手入れから。
 1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の 歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動 が始まりました。楽しく充実した食生活を送り続けるためには、妊産婦を含めて生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切 です。ぜひ「8020」を目指してください。」とある。

    さらに、「現在、日本歯科医師会は、8020運動の次なるステップとして、「8020健康長寿社会」の実現を目指しています。それは、歯周病等の重症化を防ぎ、8020達成者を増やし、健康長寿社会を目指すということです。
8020達成者は非達成者よりも生活の質(QOL)を良好に保ち、社会活動意欲があるとの調査結果や、残っている歯の本数が多いほど寿命が長いという調査結果もあります。」とある。

 若い時から、親からもらった歯は丈夫はだと自慢してきた。70代までは よかったが、80代になったらがたんと落ちて17本になってしまった。「8020」を目指すということが、いかに難しいかということがよくわかる。

 「老いる」ことの直接的な事象は、歳を重ねるにつれて丈夫な自分の歯が少なくなってくると言うことである。昔から歳をとると歯に来る、歯が欠けると言われてきたがまさしくそうである。次第に歯が脆くなり、虫歯になったりで本数が少なくなって来た。

 昔であれば歯抜け爺じいであろうが、現代は歯科医療・技術が発達し、義歯・入れ歯により外見からは残歯数を知ることはできなくなった。自分の歯で食べ、味覚を味わることがいかに重要であるかがわかってきた。そのことを歳とともに実感し、感謝しているこの頃である。いつまでも自分の歯で食べたいと思うが、どうなるであろうか。