84歳老いる雑感( 79) 周りに負担をかけず歩み続ける人生

1  周りに負担をかけず歩み続ける人生

   「負担をかけず歩み続ける人生を」.これは、ある製薬会社の新聞広告のタイトルである。「世界有数の長寿国・日本。長寿が伸びる一方で、介護を必要とする人が増え続けている。ある調査によると、介護が必要な期間は約5年、月額費用は約8万円になるという。」「家族に負担をかけたくない」「トイレやお風呂で人の手を借りたくない」とだれもが願っているが、現実はそう甘くない。」とあった。

    この広告文面には、まさしく同感である。80歳の半ばに来ると、自分の身体機能や体力・気力、周囲の状況を見渡すと現実に自分にも迫って来ていることを認めざるを得ないからである。

    これらの対処は、高齢者自身の自覚・認識、家庭生活の起居万端、運動、食生活、栄養剤、医療など総合的なもので考えることが必要ではなかろうか。

    実生活では、どれも良いことはわかっており、理屈はよくわかるが、どれだけ実行が伴うがどうかである。どれか一つでも自分が良いと思うものを取り入れるのが良さそうだ。  全部を取り入れることができれば、それにこしたことはないが、欲張りというものであろうか。自分に合ったやり方を取り入れるのが長続きする。こうした点からは、時間的に、経済的、行動的な面から、無理なくできることを取り入れていくのが一番良い。

2 心がけている生き方

    私の場合は、家庭での生活は、食事は楽しく美味しく全部食べる。口から食べるものはいっぱい食べて栄養剤は飲まない。間食や甘いものは極力避ける。定期的・機械的な散歩などを避けて、その都度用事を見つけて歩いて要件を助すなど複合的な行動をする。自分の足で動けるところは歩いて用事を済ませる。暇があれば体力を使う花活動や家庭菜園などを手伝う。

 積極的に何事にも取り組むようにする。同じことをやるのであれば創意工夫して前より少しでも改善向上させる。できる限り会合、勉強会などに参加する。医者から処方された薬以外は出来る限り飲まない。

 車の運転は後2年半ぐらいでやめて免許は自主返納しようと考えて行動している。その後はバスと自転車での行動を予定している。そのための予備訓練を取り入れる。元気なうちはシニアクラブの活動、カラオケクラなどの趣味諸活動に参加する。ブログを毎日書いてボケ防止をする。

     書き留めればきりがないが、こんなことを積み重ねることに努めている。家族や周りの人たちに負担をかけないようにする心がけたいと努めているが、さて、どこまでやれるであろうか。これらは自分との戦いであり、自分への挑戦でもある。

3 将来の展望

 どれだけ生きられるか分からないが、今から6年〜10年、90歳〜94歳ぐらいを目標にしている。それまで 周りに負担をかけず歩み続ける人生が送れたらと思うが、こればかりは運命に任せる以外にない。

 周りに世話になりながらの生活は、現代医学の恩恵を受けて可能であろうが、自らの力で周りに負担をかけず歩み続ける人生を少しでも実現したいと思うこの頃である。