東京勤務の様々な出会いの結びは、春日基地における出会いと交流であった「粥川知美女史を囲む会」を取り上げることにした。空幕勤務後の次の補職は航空自衛隊調査隊副司令を命じられた、引き続き、六本木の防衛庁施設内で勤務したことから、私が幹事長となって在京の有志を募り粥川さんとの語らいの場を設けたことであった。
粥川知美女史を囲む会
平成2年1月のある日、粥川知美女史が上京された折、わたくしと北村善信氏、甲元孝和氏が幹事となって、運輸省共済会館の平河会館で粥川知美女史を囲む懇親会を開いた。主として春日基地等で親交のあった人たちを主体に集まった。粥川さんが楽しそうにみんなと歓談していた様子が今でも脳裏から消えないほど強い印象が残っている。
各基地での部隊勤務には、このような勤務地における様々な出会いと結びつきがあった。粥川さんが春日基地で勤務した人たちを結び付けてくれたのではなかろうか。人と人との不思議な縁というものであろうか。
参加したメンバ-は、谷篤志・正信恭行・日下喜伴・原田武久・柳谷均・近藤将充・望月靖夫・緒方菊男・牛追利勝・作本隆・濵田喜己・北村善信・甲元孝和の各氏であった
粥川女史との交流については、次のブログに記した。
2016-06-29 昭和の航空自衛隊の思い出(305) 女性の立場から防衛基盤確立の先覚者粥川知美女史
粥川さんは、ライフワークとして、有志とともに福岡県防衛協会女性部会を設立、女性の立場から我が国の防衛について理解を深め、健全な防衛思想の普及に努められた。平成25(2013)年3月20日に亡くなられた。(享年79歳)