元自衛官89歳の時想( 167) 靖国神社の参拝について

 先般静岡「正論」友の会第29回講演会で講師の元空将・麗澤大学特別教授織田邦男氏の「ウクライナ戦争の教訓と日本の安全保障」の聴講を申し込んだ折、事務局からの下記の靖国に掲載された織田邦男氏の「靖国神社と父」をいただいた。

 この記事を読んで、指揮幕僚課程(CS)学生、航空幕僚監部、空自調査隊本部、航空総隊司令部、入間基地など在京及び近傍基地勤務の現職時代やOBになってから上京の折には、必ず靖国神社に参拝していたことを思い出した。コロナ禍が発生した近年になってから、上京することがなくなって、参拝する機会がなかった。

 参拝のおりには、社頭に掲載された遺書を拝読するとともに収録した栞を購入し、お国のために命を捧げた戦死者の思いを心に刻んだものである。

 直近の靖国神社参拝は、数年前に「全国花のコンクール」で、神原町花の会が優秀賞を受賞し、東京で行われた表彰式に代表として参列したときであった。

 織田氏の所感を読んで、靖国神社に寄せる思いは全く同じであることを知った。お国のために殉じた英霊に対する諸国家の取り扱い方は最高の礼儀と手厚い処遇をもって対処しているのが通例であり、ほぼ同じではなかろうか。織田邦男氏の持論に全く同感である。

 わが国を代表して、内閣総理大臣例大祭に堂々と参拝することなど当たり前のことであり、国際儀礼にかなうことでもある。

 いくつになっても、動けるうちは上京の機会があれば、靖国神社に参拝したいと思っている。

靖国神社と父」織田邦男  靖国 令和4年3月第800号 出典