わが88歳の雑感( 297)  高齢期は、「8020」を目標にしてきた。残された歯をできる限り一本でも減らさないよう努めたい。 

 高齢期は、「8020」を目標にしてきた。8020運動は、「80歳になっても自分の歯を20本保とう運動」で、平成元年(1989年)に厚生労働省日本歯科医師会が提唱した運動である。

 両親とも83歳前後で亡くなるまで歯が丈夫であった。その遺伝子を受けて自慢してきたが、80代になると歯が弱体化してきた。8020がいかに難しいかもよくわかるようになった。

 このため部分入れ歯で補完してきたが、最近健全であった歯も一部が次第に根元が細くなって2本グラついてきた。さらに1箇所が痛み出した。

 こうしたことで、今日はかかりつけ歯科医で一本抜歯をしてもらった。レントゲン撮影で見ると、自分の歯の状況が一目瞭然で、かかりつけ医から詳しく説明を受けた。

 昔から「歳をとると歯にくる」とはよくいったもので、朝晩の歯磨きなど口腔の清潔保持に注意をしてきたが、身体全体の機能低下と並行して歳は争えないものだと実感している。

 健康を維持していくには、食物をしっかりと食べ、咀嚼することが重要となる。歯でしっかりと噛む、味覚を味合うためにも残された歯をできる限り一本でも減らさないよう努めたいと思っている。