元自衛官の時想( 155)  櫻井よしこ氏の「自衛隊強化整備急げ」に寄せて

 去る10月3日の産経新聞紙上に櫻井よしこ氏の所論、「美しき勁き国へ」が掲載された。昨今の日本を取り巻く安全保障環境と自衛隊の現状に鑑みて実に正論であると考える。

 櫻井氏の「美しき勁か国へ」の寄稿は、毎月第1月曜日に掲載されている。国家の骨幹をなす諸問題について、的確に本質を突き、進むべき方向と具体策を提示している。その内容は、論旨明快である。確固たる国家観と信念を保持しての所信であると思う。

 今回は、「自衛隊強化法整備急げ」と題して、別掲のとおりである。

 櫻井氏の所論内容に、全く同感するものである。35年余の航空自衛隊勤務を通じて、強く感じてきたものだからである。

 国家の最高法規憲法である。国家の骨幹・基盤をなすものは国の守りである。国の守りの中核は軍隊・国防軍である。国家あっての国民であり、国家の平和と独立が維持されて、自由と民主主義、国民の生命財産を守ることができる。

 わが国の憲法に欠落しているものは、軍隊・国防軍の保持である。したがって自衛隊の存在の明記、さらには軍隊・国防軍の設置が必要不可欠である。

 世界各国は、憲法に軍隊・国防軍の保持を規定している。普通の国になることが必要であると常々主張してきた。

 有事において、自衛隊が実力発揮を阻害する諸問題とその要因は、明白となっており、解決策も見えている。当面の対処策としては、自衛隊の充実強化に資する法整備ではなかろうか。

 今回、表明された櫻井よし子氏の所論について、重ねて同感であること、堂々とした、論旨一貫した素晴らしい内容であることからブログに掲載することにした。

美しき勁の国へ  桜井よし子

自衛隊強化整備急げ」 

産経新聞記事 令和4年10月3日 出典