元自衛官の時想(150) コロナウイルス第7波への初動対処

 最近の新型コロナウイルスの新規感染者数の再拡大状況から第7波に入ったものと判断される。

 特に、コロナウイルスの急速拡大は、オミクロン株の派生型「BA・5」への急速な置き換わりがその要因であると言われている。「BA・5」は従来型よりも感染力が強い反面、重症化する度合いは従来型と同じ程度と言われている。

 わが国は、コロナ禍から社会経済活動の再起動を始め逐次回復の途上にある。個人の生活も三密を徹底しながら、コロナとの共生を図りつつ徐々に従前の生活に戻りつつある。

 先日、会合の帰り、夕方、市内中心部を通りがかった折、商店の賑わいや人出から着実に社会経済活動が回復に向かっていることを実感した。

 こうした時こそ、第7波への初動対処が最も重要である。コロナウイルスに関わる最新の情報と対処への知見を有しているのは国家の中枢機能たる政府にある。

 最高指揮官たる内閣総理大臣は、速やかにコロナに関する状況を国民に提起し

、国家・国民が取るべき対処策を明示すべきではなかろうか。

 国民の社会生活の行動、国家のとるべき、進むべき方向を国民に示すことが緊要であると考える。

 どの組織団体でも同じである。これがトップリーダーの最大の責務であるからである。