元自衛官の時想(128) ワクチン1日接種100万回の大戦略を貫け

 今日午前にコロナウイルスワクチン接種の第1回を受けた。80歳以上の高齢者の接種である。ありがたいことである。

    地域の個別接種の指定医療機関及び集団接種は予約の初日から満杯であった。

 指定医療機関ではないが、2カ月ごとの定期診察を受けているかかりつけのクリニックでも接種が受けられるようになり、今回実現したものである。

 お昼近くの指定時刻の30分前に行き、所定の手続きと医師の説明の後、接種を完了、経過確認のための待機をして全く異常なく終了した。

 当クリニックは、私のグループは12名で、全員15分前には集合完了し、円滑に実施された。第2回目の接種は3週間後である。

 シニアクラブの該当者の多くは先週から今週、来週にかけて、第1回目のワクチン接種が終わるようで、かなり接種率も上がるようである。

 新型コロナウイルスへの対処は、4月15日のブログに次のように所信を述べてきた。

元自衛官の時想( 123) 新型コロナウイルスの第4波と変異種を制する大戦略はワクチン接種を一刻も早く、一人でも多く接種することである

「わが国における新型コロナウイルスの現状は、諸般の状況と各地のコロナ感染症の発生の様相から総合的に状況判断して、第4波と変異種の来襲と受け止めている。 今後の感染拡大阻止の決め手は、最終的にワクチン接種の進捗にかかっていると判断するものである。」

 ワクチン接種については、菅義偉内閣総理大臣は、「65歳以上の高齢者接種を7月末完了」と明言し、「一日100万回接種」を目標に掲げた。

新型コロナウイルスの第4波と変異種を制する大戦略は、ワクチン接種を一刻も早く、一人でも多く接種することである。そのための行動方針が「高齢者の7月末接種完了」と「一日100万回接種」である。

 未曽有のコロナ非常事態における対処の大戦略は、コロナから「全国民の生命を守る」ことであり、「ワクチン接種を一刻も早く、一人でも多く接種する」ことである。そのため「7月末」と「100万回」であった。 

 きわめて明確な方針と目標である。国家の最高責任者たる内閣総理大臣は鉄石の信念と意思を持って、国家機能の集中と全力発揮をさせれば、必ずや大戦略を成功させることができるであろう。今や一日50万回を超えるところまできた。

 いろいろな批判、攻撃、妨害に屈せず、万難を排して大戦略を果敢に遂行してもらいたいと思う。この大戦略を成功させるに必要な国家の基本的仕組み、法令、国民意識などは脆弱であるが、日本の国力、国民性からすれば、この国難を乗り切ることは可能である。

 コロナ対処、ワクチン接種だけでもわが国の基本問題点は明確になってきた。思い切った実行策を取れない様々な阻害要因も浮き彫りになってきた。

 幾多の極めて困難な諸問題が横たわってあり、国家の根本的な課題を、ぜひ次の衆議院議員選挙の争点にしてもらいたいものである。

 どんな国家体制であっても、困難な事態への対処の鍵は、トップリ-ダ-・最高指揮官の「コロナに勝つ」ここ一番の度胸、断固としてやり抜く意思と手腕、指導力と実行力にかかっている。菅義偉内閣総理大臣におかれては、ぜひとも大戦略をぶれることなく、断固として対処方針と目標を貫き通してもらいたい。 

 国民にとっても、国難とも言われるコロナ対処、ワクチン接種を通じて、諸外国と比較しながら、国家とは何か、何が必要なのか、何が欠落しているのか、今後どうすべきかが明白となった。

 コロナはまさしく、「日本はこのままでいいのか」と国家・国民に大きな課題解決を問いかけているのではなかろうか。