元自衛官の時想( 123) 新型コロナウイルスの第4波と変異種を制する大戦略はワクチン接種を一刻も早く、一人でも多く接種することである

    わが国における新型コロナウイルスの現状は、諸般の状況と各地のコロナ感染症の発生の様相から総合的に状況判断して、第4波と変異種の来襲と受け止めている。

 今後の感染拡大阻止の決め手は、最終的にワクチン接種の進捗にかかっていると判断するものである。

 人の人との接触、飛沫の防止が鍵となっているが、個人の行動を制することは至難である。国家の全機能を集中・全力発揮してワクチン接種の進捗を加速できるかどうか、進展の如何が感染拡大防止を制するものと考える。

 ワクチンの取得と全国民への速やかな接種完了によって国民の生命を守ることこそが政府の当面の最大の使命ではなかろうか。

 内閣総理大臣たる国家のリーダーが先頭に立ってワクチン接種の短期間での完了を目指すべきである。

 古今東西、ウイルスとの戦いは、有事の危機管理そのものである。トップリーダーの如何なる困難に直面しても戦勝を勝ち取る堅固な意思と信念こそが国家の全機能を集中し動員する起爆力・原動力となるものだ。

 ウイルスと言う有事への対処の怠りのツケが今日の日本に来襲している。次善の策はいかにワクチン接種を一刻も早く全国民に完了できるか否かにかっているのではなかろうか。

 新型コロナウイルス第4波と変異種の来襲を防止する大戦略は、国家の全機能を集中してワクチンを確保し、一刻も早く、一人でも多くワクチン接種を遂行することである。