86歳老いる雑感(247) 定年後の高齢期をどう過ごすか

 わが息子三人のうち二人とも定年となった。自分が自衛隊を定年退官して30年余経っているのだから子供が定年となっても不思議ではない。

 二人とも大病をすることもなく、自分の選んだ仕事を全うしたのだからよくやった。親としては何一つ手助けすることもなく、自分の力で生きてきたから何も言うことがない。

 定年後は、やはり健康の保持である。人生何が起きるかわからない。自分の人生は自分でどのように過ごすか、進むべき道を考え、選び、まっしぐらに進んでもらいたいと思っている。

 私は、生まれてから少年、青年、壮年と大病をすることやもなく無事に過ごしてきたが、70代になってから、全く思っても見なかった心房粗動、腎臓と膀胱のがんの三つの大病を患った。幸い近代医学による施術の結果、今日まで元気に暮らしている。

 近時は、地域のシニアクラブの会長として、10年余、「生かされた命」を大切にしてながら、誠心誠意その職務に当たってきた。

 運命とは不思議なもので、一生懸命に取り組んでいるうちに、元気を取り戻すことになった。今月末で退任する。最後の締めくくりで多忙な毎日を過ごしている。ありがたいことである。

 人生の終末において、健康であることがいかに重要であるかを感じながら平穏な日々を過ごしている。