山門の人生の教示  自分が悪いと言う家庭は円満で、自分がよくて相手が悪いという  家庭はトラブルが絶えない

 3月15日、春日和の午前、夫婦して自転車に乗って神ヶ谷町天龍山洞雲寺に詣でて墓参りした。山門入り口の掲示は「自分が悪いと言う家庭は円満で、自分がよくて相手が悪いという 家庭はトラブルが絶えない 」であった。

 人間の本質をついた教示である。家庭のみならず大小の集団においても、自分が正しくて、相手が悪いと主張し合う、ギスギスした人間関係においてはトラブルが絶えない。

 お互いの関係において、自分と相手を「よい」、「悪い」と、一方的、絶対的に決めつけたりする態度や立場を続けると悪循環を繰り返し、トラブルの連続となる。

 「自分に至らない点があらかもしれない」、「あったらごめんなさい」と言う考え方や姿勢であると自然に波風をたたず、争いが少なくなるものだ。そこにはお互いを尊重し、相手の立場を理解し、譲り合う精神が人間関係の潤滑油となるからである。

 人間には感情があり、理屈ではわかっても、行動が伴わない時がある。一時的に勇み足があったり、相手を悪く言ったりしても、振り返ってみると、どうもこちらが悪かった、言い過ぎたと反省することが多くあるものである。

 時として、きまづい関係になっても修復の機会はあるものである。自分から積極的に相手に対して「ごめんなさい」と勇気を持って謝る態度があれば、自ずと解決していくものである。

 家庭生活は、社会生活の基本となる。何事も相手が悪いと決めつけたり、悪口、陰口は言わないこと、「ごめんなさい」が言えること、なんでも「褒める」こと、「ありがとう」と感謝の言葉を発するこではなかろうか。

天龍山洞雲寺の山門入口の掲示

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