第19回国民の自衛官顕彰(4) 国民の自衛官横顔「海自横須賀警備隊水中処分隊 新仁司准海尉(52)」 

    9月7日から第19回国民の自衛官に選ばれた9人1部隊の横顔が産経新聞に掲載され.るようになった。

 「国民の自衛官」顕彰に敬意を表し、顕彰事業創設以来、毎回受賞の紹介記事を自衛隊OBの一人として関心を持って拝読している。

 この顕彰事業の特色は、自衛官の顕彰を通じて、国民の前に第一線の部隊等で国家防衛の使命を黙々と遂行している自衛官の姿を浮き彫りにしその実態の一端が紹介されることにあり、大変喜ばしいことである。

 こうしたことから、多くの国民に知ってもらいたいの一念と優れたもったいない記事であるので、逐次紹介したい。

❶ 国民の自衛官横顔「海自横須賀警備隊水中処分隊 新仁司准海尉(52)」  

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❷ 海自横須賀警備隊水中処分隊

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❸ 所感

①   教育課程と 各要員の資質能力

 自衛隊の職種・職域は多種であり、教育訓練体系が充実している。各種の学校が設置され、専門職の特技員を養成している。

 これら要員の選定にあたっては、適性検査等を行う等、要員の選抜と養成の適正化及び教育の効率化と成果の向上を図っている。    

② 資格の取得と潜水員き章

 潜水のような特殊な職種は、要員に選抜の資格要件と水中での身体的能力が求められる。資格取得に向けて知識と技能の習得は厳しい環境下で行われる。

 また、職種・職域と技能についてき章が定められている。これらは自衛官の制服等の胸に着装し、職務と技能に対する誇りとなっている。

 私も操縦学生として初級操縦課程、初級幹部の時代に要撃管制官の資格取得に精魂を傾けて精進したことがある。

③ 困難な任務に立ち向かう気構えと 使命感

 どの職種・職域であっても困難な任務に立ち向かう気構えと使命感が無くして勤務を完遂することができないであろう。それは全部の職種・職域に共通するものではなかろうか。

 それぞれの職種・職域の特殊性等から、特に求められる資質能力は、長年の経験則等から何が最も必要であるかが明確となっている。素質能力の上に修練によって一段と磨きがかかるものである。

 こうした視点で顕彰された自衛官の語る厳しい勤務体験談を読むとその道のベテラン、一隅を照らす自衛官になっていった過程や苦難を拝察することができる。

 語る言葉が全て修羅場を踏んだ体験から学んだものであり、生き生きとし感動を与えるものがある。