先日、ふるさと鳥取県湯梨浜町の親戚から名産二十世紀梨が送られてきた。湯梨浜町は日本海沿岸の宇野生まれである。子供の頃から昭和の戦後にかけて、両親と兄夫婦が二十世紀梨を作っていた。また姉夫婦が同じく二十世紀梨などを作っており、毎年絶えることなく、わが家に故郷の味を送ってくれたものである。
人間って面白いものだ。子どもの頃から食べてきた名産二十世紀梨の食感、みずみずしさなど格別である。これと同じことは、子供のころ母親が作ってくれた食べ物の味が80代の後半になっても「母親の味」として忘れられず懐かしく思い出される。
「母親の味」は、どんな高価な料理や美食にも勝るものがあるから不思議である。何と言っても母の心、愛情がこもっていたからではなかろうか。
「故郷の味」といえば、鳥取県の二十世紀梨である。わがふるさと湯梨浜町の名産は「東郷梨」である。そこには百年以上にわたって、人々が営々として作り上げた土地の味と豊かな自然が息づく故郷の味があるように思えてならない。
届いた梨箱からは、東郷梨や故郷湯梨浜町を説明したパンフレットが入っていた。この頃しばらく故郷に帰っていないので、懐かしく故郷の香りを楽しんだ。
その一部を紹介する。
❶ わがふるさと湯梨浜町
❷ 百年の極 東郷二十世紀梨