第19回国民の自衛官顕彰(1) 国民の自衛官横顔「陸自第1飛行隊副隊長 岡崎正典3等陸佐(50)」

 今日9月7日から第19回国民の自衛官に選ばれた9人1部隊の横顔が産経新聞に掲載され.るようになった。

 「国民の自衛官」顕彰に敬意を表し、顕彰事業創設以来、毎回受賞の紹介記事を自衛隊OBの一人として関心を持って拝読している。

 この顕彰事業の特色は、著しい功績のある自衛官の顕彰を通じて、国民の前に第一線の部隊等で国家防衛の使命を黙々と遂行している自衛官の姿を浮き彫りにしその実態の一端が紹介されることにあり、大変喜ばしいことである。

 こうしたことから、多くの国民に知ってもらいたいの一念と優れたもったいない記事であるので、逐次紹介したい。

❶  「第19回国民の自衛官」の顕彰

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❷ 陸自第1飛行隊副隊長 岡崎正典3等陸佐(50)

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❸ 所感

 ① 頭号師団(第1師団)と第1飛行隊

 旧軍時代から今日に至るも、軍事組織における頭号部隊(第1師団)は、我が国の政経の中枢である首都及び首都圏の防衛任務を課されており、精鋭部隊で編成されている。

第1師団の隷下部隊には、当然「第1」と名称の付く諸部隊がある。

 「第1」の名を名誉とし伝統を継承し、各級指揮官の指揮統率,部隊士気、任務遂行能力も優れているものである。

② 第1飛行隊     第1師団ホ-ムペ-ジ 出典

 第1飛行隊は、東京都立川駐屯地に所在し、師団の行動を航空機(ヘリコプター)で支援する任務に当たる部隊です。飛行隊は多用途ヘリコプターUH-1Jを装備し、空中機動、偵察及び航空輸送等の能力をもっています。
 また災害発生時には、第1師団が担任するすべての地域において航空機で速やかに被災地へ前進して被害状況を偵察するとともに、災害派遣を行う部隊の行動を航空機で支援します。
 過去に飛行隊は、第1師団が担任する地域で発生した山林火災での災害派遣において、その空中機動力を発揮して、延焼状況の情報収集や、消火用バケットを装備しての空中消火などの任務に当たり、山林火災の被害を最小限にとどめました。
 飛行隊は今後も有事に備え、速やかに任務に従事できるように訓練に励みます。

③ 陸自第1飛行隊副隊長 岡崎正典3等陸佐の功績

 岡崎3佐の功績を「訓練徹底」「想定外に備えて」の見出しは的確に表現している。部隊戦力の中核であるヘリコプタ-パイロットとして、実任務の経験豊富にして、確固たる信念と後継者育成に精魂を傾けている様子が目に浮かぶものである。

 任務遂行の基盤は、周到な訓練以外にない。徹底した訓練と実任務の遂行を繰り返しながら自衛官の識見技能と部隊能力は向上していくものである。