わが好物  キンカンの甘露煮と自然の恵みへ感謝

 わが家の敷地にキンカンが一本育っている。毎年沢山のキンカンが実をつける。大部分は収穫して甘露煮にしている。季節の自然の恵みとして美味しくいただいている。

 今年もキンカンを甘露煮して冷蔵庫に保存し、一日に1回食事後に1〜2個食べている。収穫、甘露煮の作業は妻が全部行っている。キンカンの収穫は枝にトゲがあり注意深く作業しないと手に刺さることがあるという。

 したがって、丁寧に1個ずつ収穫し、時間をかけて煮詰め出来上がった手作りの甘露煮であることから感謝しながら食している。

 キンカンは小粒の果実であるが、時折、大きいのを選んで、そのまま食べることがある。酸味があるが、新鮮で甘みもありビタミンCを摂れるから大好物でもある。

 果樹の収穫は全部取るのではなく、自然の恵みへの感謝を込めて少し残しておくことにしている。そのうち鳥がやってきて、食べたりするからである。全部を分捕るのでなく、鳥たちに分前を与えることにしている。昔の農家はそうしていた。

 こうしたことは、子供の頃、親から教えられたように覚えている。今になって感じることであるが、実に理にかなった教えであるように思えてならない。人間の生活の知恵と自然に対する教示でもある。

 果実は、人間の管理・世話と相まって、土壌、太陽、雨など自然界の様々な要素によって成長する。万物の調和の上に成り立つものである。

 世は実利主義、合理主義が強くなってきたが、持ちつ持たれつで成り立っている面もある。そのうち、知らぬ間に鳥たちによってキンカンの実も無くなっていくであろう。 

❶ 自家製のキンカンの甘露煮

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❷ 自然の恵みへの感謝を込めて、鳥たちへ残したカンカンの実 

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